減速構造班の活動　～フロート機構の製作・実験～

初めまして、徳島大学ロケットプロジェクト減速構造班1年の日置凌です。今回はフロート機構について説明します。ちなみに、フロート機構の製作・実験は初の試みです！

フロート機構とは、海打ちには欠かせない機構であり、また機体が水に浮くように施すことで、今まで作ってきた陸打ちの機体とは大きく異なる点の1つです。僕たちは、下の写真のスタイロと呼ばれる水に浮きやすい材料を機体の隙間に埋めて、水に浮きやすくさせています。

今回、目指している伊豆大島共同打上実験では、海に向かって機体を打ち上げるため、機体が波や風に流されて正確な位置が把握できないことがあり、捜索が長時間になることが予想されます。もし、機体が沈んでしまった場合、2度と機体を回収することはできないため、確実に長い間機体が浮いておくようフロート機構を施す必要があります。

先日、9月の加太打上実験で使用したGeminiを用いてフロート実験を行いました。方法としては、穴に防水テープを貼り、隙間にスタイロを埋め、水槽に入れて機体が浮くかどうか検証しました。水槽は、学内の実験室のもので、使用しない時間帯にご厚意で貸していただきました。水槽を貸していただいた武藤先生、協力をしてくださった金井先生、ありがとうございました！

まず、上から力を加えて一時的に沈めても、再び浮くことが分かったので、着水の衝撃などで沈むことがない事が分かりました。次に、機体回収をするまでの時間で沈むことがないかの検証を行いました。しばらく水槽に入れておいた結果、約2時間、機体が沈むことなく浮かせることができました！

ここから改良を加えて、新しい機体にもフロート機構を施しながら、引き続き製作を続けていきます！