研究者紹介プログラムに参加します
皆さま、いつも筋萎縮ゼロプロジェクトを応援いただきありがとうございます。
2月24日から大学支援機構が運営している「研究者紹介」という研究者を対象とした研究費支援プログラムに参加しました。
私が取り組んでいる研究成果が社会課題にどのように貢献できるのか、更に研究についてより分かりやすく紹介しています。
私は一人でも多くの重症疾患を患った患者さんが社会復帰できるように活動しております。現在では医療が進歩して多くの病気が治るようになりましたが、依然として病気が治っても社会復帰できない患者さんがいます。そのような状態を集中治療後症候群(PICS: Post Intensive Care Syndrome)といいます。このような集中治療後症候群の原因となるのが、重症疾患罹患中の筋肉の萎縮です。
筋肉というのは様々な原因で萎縮したり崩壊したりします。例えば宇宙空間では重力のない状態で宇宙飛行士は1日に約0.03%の筋肉が萎縮するといわれていますが、集中治療室に入室するような重症疾患の患者さんは1日に約2%もの筋肉が萎縮するといわれております。これはベッド上で動けないことのみでなく、不十分な栄養、炎症による筋肉の分解、薬により筋肉の分解亢進など様々な理由があります。
この筋肉の萎縮を防がないことには、重症疾患に罹患した患者さんがもう一度社会に復帰できるはずがありません。そのために「筋萎縮ゼロプロジェクト」を開始しました。
まずはどのように筋肉の萎縮を評価するのか研究を行いました。重症疾患の患者さんは検査室への移動ができない、さらには浮腫の影響などもあり筋肉の評価について一定の方法が定まっておりませんでした。そこで体組成計という電気の抵抗を評価する機器や、超音波という機器、または尿中の物質を用いて筋肉量を評価することを研究しました。
その結果、超音波が浮腫の影響を受けず正確に筋肉量の評価が可能であること、また尿中のタイチンという物質が筋肉量評価に有効であることを報告しております。現在では筋肉量評価のスタンダード化を目指した総説も出版しております(外科と代謝・栄養、重症患者における骨格筋量評価:方法と実践)。
次にどのようにしたら筋萎縮が予防できるかの介入研究を行いました。神経筋電気刺激療法(EMS:Electrical Muscle Stimulation)という機器を従来のリハビリに併用することで、腕や足の筋肉の萎縮を減らすことができることを明らかとしました。さらには重症疾患の患者さんがどれくらいの蛋白質を摂取すれば筋萎縮を予防できるかなど、栄養面での研究も行っております。
2021年の四月からは神戸大学で基礎研究という分子病態のメカニズムにまで迫った研究を行っております。マウスを用いてどのような介入をすれば筋萎縮を予防できるか、実際の筋肉を取り出して、その大きさを測定したり、その筋肉の中で起こっていることを詳しく調べております。
重症疾患というのは様々な疾患を含みます。長時間に及ぶ手術をした後、重症な脳梗塞など、心筋梗塞、さらには栄養状態の悪い赤ちゃんなど、病気や年齢に関係ありません。心臓血管外科、神経内科、循環器内科、小児科など様々な科と協力して「筋萎縮ゼロ」を目指しております。研究はもちろんのこと、臨床や教育に関しても力をいれております。
必ず筋萎縮ゼロを達成する日がくる。必ず集中治療後症候群は予防できる。そんな日を目指して日夜、研究、臨床、教育に没頭中です。「筋萎縮ゼロプロジェクト」は皆さんの寄付で成り立っております。皆様のあたたかいお力添えを頂けると幸いです。宜しくお願い致します。
https://otsucle.jp/cf/scientist/tokushima-u/3719.html
寄附受入情報
本プロジェクトに寄付をしていただいた方には、徳島大学から寄付の受領書をお送り致します。国立大学への寄付になりますので、確定申告の際に受領書を提出することで税の優遇措置を受けることができます。大切に保管下さい。詳細は本文の「徳島大学への寄付と税制について」をご参照ください。また、このプロジェクトはクレジットカード決済以外に振込によるご寄付も受け付けています。詳細は本文の「振込によるご寄付について」をご参照ください。
このプロジェクトはオールイン型ですので、目標金額の達成状況によらず支援が実施されます。
<オススメ>救急集中治療部カフェ
救急集中治療部カフェを開催し、救急集中治療の現状やワークショップなど を通して、救急集中治療のことを学んで頂きます。プロジェクトの成果報告 などについて、徳島大学蔵本キャンパスでサイエンスカフェを開催します。
リターン内容
- お礼のメール
- 活動報告書の送付
- 活動報告書へのお名前掲載
- 救急集中治 療部カフェ参加権
活動報告へのお名前記載
ご支援いただいた方のお名前を、作成する活動報告書の上に掲載させて頂きます。
リターン内容
- お礼のメール
- お礼動画
- 活動報告書の送付
- 活動報告書へのお名前掲載
活動報告
支援していただいた方には、プロジェクトの研究活動などをレポートにまとめ て、活動報告書としてお送り致します。
リターン内容
- お礼のメール
- お礼動画
- 活動報告書の送付
お礼のメール
ご支援いただいた方へお礼のメールをお送り致します。
リターン内容
- お礼のメール
お礼動画
プロジェクト終了後、近況報告とお礼を動画で公開させていただきます。
リターン内容
- お礼のメール
- お礼動画
救急集中治療部カフェの スポンサー
私たちの活動サポートして下さる方を募集します。
救急集中治療部カフェを開催する会場にお名前または企業ロゴを掲示します。
リターン内容
- お礼のメール
- お礼動画
- 活動報告書の送付
- 活動報告書へのお名前掲載
- スポンサーとして会場などにロゴ掲示
プロジェクト応援
ご支援いただいた方への返礼の品はありません。
全額をプロジェクト推進のために活用させて頂きます。
リターン内容
- お礼のメール
- お礼動画