福光善太先生より応援メッセージを頂きました。

早気は、弓道に必ず付きまとう身近な問題です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　私自身、高校から弓道をはじめ、個人団体ともに全国大会に出場しましたが、３年生夏のインターハイのころには、矢を目より下におろせない状態まで重症化しました。その後、鼻まではおろせるようになりましたが、安定することは無く、プレーヤーとしては競技から遠ざかりました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

縁あって今は指導者という立場で弓道に係わっていますが、悪い見本を見せないほうが良いという思いから、実際に生徒の前で引くことは年に数本という状況です。指導している生徒が早気になることもあり、私自身の経験をもとに段階を踏んで克服するプログラムを考案し、試行錯誤しながら実践しているところです。ほかの指導者も、経験からアドバイスするか、ただ単に「我慢しろ！」という決して医科学的に立証されたものではない解決法に頼っているのが現状ではないでしょうか。

この研究で早気の対処方法が少しでも確立され、弓道が競技者にとってより楽しいものになればうれしく思います。

鳥取県立倉吉西高等学校  弓道部監督　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　福光善太