徳島大学大学院療養回復ケア看護学部分野　南川　貴子准教授から応援メッセージを頂きました

皆様、応援ありがとうございます。徳島大学脳神経外科の高木先生は脳卒中患者さんを社会復帰へ導くために「病院」「介護」「地域社会」をつなぎ目なく連携するために活用できる【脳卒中あんしん連携ノート】の作成を目指しています。今日は、徳島大学の療養回復ケア看護学分野の南川先生から応援メッセージを頂きました。

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応援メッセージ

脳卒中は、突然に麻痺や言語障害などの症状がでる病気です。この病気になったら、適切なリハビリテーションで機能回復を目指し、薬の内服や塩分やカロリーを控えた食事の摂取、禁煙等で、生活をコントロールすることが重要です。また再発される方が、全国の統計では1割くらいいらっしゃいますので、再発予防も大切です。

このノートは、脳卒中になられた患者さんやご家族に記入していただき、脳卒中に関わる医師だけではなく、リハビリテーションに関わる理学療法士や作業療法士、言語聴覚士、生活の支援を行う看護師、歯科医師、栄養士なども情報を書き入れて共有していくノートです。

脳卒中にかかると、約10日程度は急性期の病院で手術や点滴治療を行います。その後、すぐに社会復帰される方もありますが、状態に応じて回復期の病院でしっかりリハビリテーションを行い、維持期の病院での療養や自宅での訪問医療を受けるのが一般的な経過です。このように脳卒中では1つの医療機関ではなく、専門の医療施設を次々変わる場合が多いのが現状です。

脳卒中は、おひとりおひとりの症状や、注意すべき点が異なります。病院を変わるたびに、患者さんもご家族も何度も医療者から同じ質問をされることも少なくありません。脳卒中の症状の回復は「薄紙をはがすようによくなる」といわれるように時間がかかることがよくあります。この療養の中で、再発予防や機能回復、社会復帰に大切な情報がたくさんでてきます。また、療養が長期間になると患者さんやご家族が「いつ、どのようなことが起こった」ということを忘れてしまうこともあります。

このような状況の中で、この「脳卒中あんしん連携ノート」は、少しでも患者さんやご家族の負担を減らすとともに、脳卒中の再発を予防し機能回復をスムーズにするために考えだされたノートです。

今回のクラウド・ファンディングにぜひ、ご協力していただき、「脳卒中あんしん連携ノート」を多くの方に使っていただきいと応援しております。

徳島大学大学院療養回復ケア看護学部分野
慢性疾患専門看護師課程
（サブスぺシャリティ―：ニューロサイエンス看護）
准教授　南川　貴子