脳神経外科学分野・脳神経学医師の力を結集。
“安心・確実な情報を届ける”連携ノートを作りたい。
皆さん、“脳卒中”という病気を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
脳卒中は脳梗塞、すなわち、脳の血管がつまり、その先の細胞に栄養が届かなくなり、やがてはそれらの細胞が壊死を起こしたり、脳出血やくも膜下出血といい、血管が破れ、脳の細胞が傷害される病気です。
脳卒中においては、急性期に治療を行っても後遺症が残ることが多く、また後遺症無く回復しても再発が多いために急性期病院を退院後も回復期リハビリテーション病院や開業医の元で治療を継続する必要があります。そのため各病院間で情報の共有が必要です。
そのため、病院間で顔の見える関係を作り情報を共有し、皆で徳島県の脳卒中医療におけるシステム作りを行うために徳島脳卒中シームレスケア研究会は設立されました。
脳卒中の治療現場では病院間で脳卒中連係パスを共有し、患者さん一人につき一つのパスを管理します。
脳卒中あんしん連携ノートはこの脳卒中連携パスを拡大し脳卒中についての解説と治療、予防についての情報を記載したノートです。これまでに徳島県で多くの患者さんに利用されてきました。初版ができてから時間がたち、脳卒中治療も大きく進歩し改訂が必要になりました。
今回は、急性期病院でもある、徳島大学病院脳神経外科中心とする脳神経・脳卒中分野の専門家を中心に、これまでの臨床実績や研究成果を集結し、基礎的知識から最新の脳卒中に関する研究成果まで網羅する、新しい「脳卒中あんしん連携ノート」を作るべく、プロジェクトを立ち上げます。
脳卒中を経験された方、家族の方に、再予防と健康増進のための「脳卒中あんしん連携ノート」です。
入院治療終了後、外来通院を始める際に、からだの調子や検査結果、治療内容など今後の診療予定や生活の状況を記録できるノートです。
今後、確実に訪れる超高齢化社会を乗り切るために。
日本で最高の脳卒中治療システムの仕組みを作りたい。
はじめまして、徳島大学医学部脳神経外科学の高木康志と申します。
私は京都大学を卒業後、主に関西の病院で研鑽を積んできました。脳卒中治療を専門としたのは国内の脳血管疾患治療のメッカである国立循環器病センターでの勤務がきっかけです。
京都大学の大学院では脳梗塞の研究に従事し、ハーバード大学でも脳卒中の再生医療の研究に携わりました。帰国後はES細胞やiPS細胞を利用した脳梗塞治療の研究を行いながら脳卒中の外科治療に務めてきました。
3年前に徳島大学へ赴任し徳島県に最先端の脳卒中治療を確立すべく日々務めています。
徳島大学脳神経外科教授として、徳島県の脳神経外科治療の責任者をしています。徳島大学病院では脳卒中センターを運営して脳卒中救急治療から脳腫瘍の治療、その他パーキンソン病などの外科治療を行っています。
また、徳島県から香川県、高知県の一部の関連病院と協力し脳神経外科治療の向上に勤めています。また、研究室では脳動脈瘤や脳腫瘍の病態解明や治療の成績向上のための基礎研究を行っています。
私が属している「徳島脳卒中シームレス研究会」の「シームレス」とは「つなぎ目がない」という意味です。
脳卒中を発症した患者さんは、
刻一刻と変化していく病状をしっかりと把握し治療を行う『急性期』から
危機的な状態からある急性期を乗り越えると、からだの機能の回復を図り、リハビリを行い治療を目指す、『回復期』
そして、再発の予防や体力の維持を目指し、長期的治療と向き合う『慢性期』
を専門病院、多くの専門の医療従事者と向き合っていきます。
その時、治療する場所やスタッフが変わることで情報の受け渡しが不十分にならないような地域連携パスが行えるシステムを目指しています。
現代の多様なメディアにあふれる脳卒中、脳卒中の原因・治療法などの知識。
本当に科学的に正しい情報を収集できているでしょうか。
脳卒中を発症した時、どうなるの?何をすればいいの?
どのような治療があるの?
手術は?リハビリは?
何に気を付けて生活すればいいの?
インターネットやテレビ、雑誌など多くのメディアでは毎日のように情報が出されています。現代の私たちは、知りたいと思い検索すれば情報がすぐに得られます。
しかし、その情報は科学的に医学的に正しいのでしょうか?正しいことを確かめるすべはあるのでしょうか?
私が徳島大学病院脳神経外科で診察をしています。病気についてさまざまな質問を受けます。多くの方は、脳卒中の多くは突然発症にする印象をお持ちだと思います。発症した後と前での患者さんの生活は大きく変化します。また、患者さんを支える家族の生活も大きく変化します。
質問の中には、世の中に溢れている膨大な情報の中には不確かな情報により不安になっている方を多く見かけます。
時には、科学的医学的に不正確な情報が流布してしまい、風評被害などの大きな被害を生むこともあります。
不確かな情報により不安になる人々を少しでも減らしたい。このために、我々は、科学的医学的に正しい情報を提供することだと考えました。
科学的医学的に正確かつ最先端の情報を提供。
生涯健康で生きていくための「脳卒中あんしん連携ノート」。
脳卒中連携パスは、日本の各地域で普及していますが、連携パスに病気の説明や予防のための情報が記載してあることは、非常にまれです。私の知る限りは徳島県のみです。
以前は脳卒中治療連携のための予算が付与されていましたが、今は予算が無くなり活動費がありません。
定期的に情報を更新し、ノートの改訂を行う必要がありますがその予算はありません。
今後はホームページを作りインターネット経由でも情報を共有する予定です。
脳卒中の治療現場では病院間で脳卒中連係パスを共有し、患者さん一人につき一つのパスを管理します。脳卒中あんしん連携ノートはこの脳卒中連携パスを拡大し脳卒中についての解説と治療、予防についての情報を記載したノートです。これまでに徳島県で多くの患者さんに利用されてきました。
医療従事者は患者さんが今までに受けてこられた治療を確認します。患者さんはこれまでの治療を確認すると共に今後の治療の行方、そして日常生活において注意すべきことが確認できます。
科学的医学的に正確かつ最先端の情報を提供。
脳卒中の治療は一つの施設で完結するのでは無く、急性期治療の後の回復期のリハビリテーションも非常に重要です。手術が無事終わっても、回復期病院で悪くなり残念に思うこともあります。
また、一回目の発作が軽く終わっても、その後の生活習慣の管理が悪いために二回目の発作で非常に重くなることもあります。このためには、患者さんが自ら現在の治療の段階を知り、日々の生活に何が重要であるかを自覚していただく必要があるかと思います。
支援して欲しいこと。
今回のプロジェクトは、私たちが日々診療・治療・研究をしている脳神経外科学分野での脳卒中について、更に脳卒中を発症した後の治療、社会復帰に向けてより多くの人にもっと理解を深めていただきたいとの想いから立ち上げました。
患者さん自身やご家族が少しでも正確で安心できる情報を集めたいとき。
この病気について、治療について、疑問に思ったとき。
発症した後の自分の病状経過ついて不安に思ったとき。
脳卒中の患者さん、ご家族、医療関係者、脳卒中予備軍の方々の様々なシーンに寄り添う「脳卒中あんしん連携ノート」の作製を目指していきます。
データーから徳島県の脳卒中発症患者数を年間1500人と見積もり、必要な患者さんに優先的に継続的に配布を考えています。初版が発行され7年が経過しており、脳卒中診断・治療・研究も飛躍的に進んでいます。より現在の患者さんの生活に使いやすい、地域連携パスとして機能できる、『新しい脳卒中あんしん連携ノート』の作製に150万円を予定しております。
支援のお願い。
脳卒中は日本人の死因の3位を占める非常に重要な疾患です。また、要介護の原因となる主な疾患の一つです。脳卒中は一度なったら終わりでは無く、リハビリテーションによる回復、再発の予防などシームレスに付き合っていくことが必要な疾患です。
今後、確実に訪れる超高齢化社会を乗り切るために
仮に、脳卒中を発症しても社会復帰していくために
患者の皆さんが情報を勉強していただき、治療の現状を知っていただく必要があります。
そのときに、患者さんに寄り添った「新 脳卒中あんしん連携ノート」を活用していただきたいと思っています。
支援者の皆様とともに、超高齢化社会を安心・安全・生きがいをもって生活していけるように、ご賛同いただければご協力ご支援をお願いします。
徳島大学への寄付と税制について
- 国立大学法人徳島大学へのご寄付につきましては、個人からの寄付では所得税の所得控除、住民税(徳島県と県内市町村が条例で指定する寄付金として)の所得控除、法人からの寄付では法人税の損金算入が認められます。
寄附金領収書は本プロジェクト終了日である、2020年09月30日の日付けで発行いたします。税制上の優遇措置をお考えの方は対象となる年にご注意ください。
- 個人からのご寄付
徳島大学に寄付金を支出した場合は、所得控除制度が適用され、(総所得金額の40%を上限とした寄付金額)から2,000円を差し引いた額が課税所得から控除されます。
実際の税控除額は前記の控除額に各人の税率を乗じたものになります。
個人住民税については、(寄付金(総所得額の30%が限度)-2,000円)×10%が寄付控除額となります。
10%の内訳は、都道府県が指定した寄付金が4%、市町村が指定した寄付金が6%となっています。
確定申告期間に所轄税務署で確定申告手続きを行う必要があります。その際に、徳島大学が発行する『寄付金領収書』が必要になります。
住民税の控除適用のみを受けようとする方は、『寄付金領収書』を添えてお住まいの市町村へ「都道府県民税・市町村民税控除申告」を行ってください。
- 法人からのご寄付
法人からのご寄付につきましては、寄付金額全額が当該事業年度の損金に算入されます。
この寄付金による損金算入は、徳島大学が発行する『寄付金領収書』で手続きができます。
振込によるご寄附について
このプロジェクトはクレジットカード決済以外に銀行、郵便振込によるご寄附も受け付けています。
入金確認のための支援者様の振込名義などをお知らせいただく必要があります。銀行、郵便振込によるご寄附の場合は必ずご記入をお願いいたします。
≪手順≫
①リターンのコースを選択し、「寄附するボタン」を押してください。
金額を確認し、配送先住所の入力を終えると、振込で支援するかカードで決済するかを選択できます。
表示される画面に従い、次の事項を入力してください。
振込先、口座番号等は申し込みをいただいたのち、支援者様に自動返信メールにて連絡します。
・振込名義人のお名前
・金額
・寄附コースの名称
・領収書などの送付先住所、電話番号、メールアドレス
②ご注意事項
・振込に際しては振込手数料のご負担をお願いいたします。
・カード決済でご利用できるのは、VISA・MASTERのみとなっております。
挑戦者の自己紹介
高木 康志
所属:徳島大学医歯薬学研究部 脳神経外科
役職:教授
私は京都大学を卒業後、主に関西の病院で研鑽を積んできました。脳卒中治療を専門としたのは国内の脳血管疾患治療のメッカである国立循環器病センターでの勤務がきっかけです。京都大学の大学院では脳梗塞の研究に従事し、ハーバード大学でも脳卒中の再生医療の研究に携わりました。帰国後はES細胞やiPS細胞を利用した脳梗塞治療の研究を行いながら脳卒中の外科治療に務めてきました。3年前に徳島大学へ赴任し徳島県に最先端の脳卒中治療を確立すべく日々務めています。
再生医療.netさん
再生医療ベンチャーに勤務している者です。私自身は医療従事者ではなく、また脳疾患治療の開発を行っているわけではないのですが、脳卒中を患った方と交流する機会があり、日常生活を取り戻したいと切望する気持ちに触れまして、少しでもお力になれればと思い、このような形ではありますが協力させて頂きたいと思います。