1型糖尿病に外科が貢献できること

徳島大学病院消化器・移植外科の池本です。応援いただきありがとうございます。

私は、外科医として1型糖尿病に貢献できることを考えて参りました。外科医は病気の元を切除したり、ケガを手術によって治療しています。つまり、外科的治療とは「何かを犠牲にして」病巣を取り除く治療ともいえます。近年の医学の流れとして、なるべくそのまま小さな傷、体に影響の少ない治療つまり、低侵襲（ていしんしゅう）・機能再建（温存）が外科の目指すべき姿となってきています。

患者さんへの負担が少なく、回復が早い治療「機能再建」つまり、失われた機能をどうにかして補う。それならば体の外からインスリンを足す。インスリンに関わるものを移植する。という考えを実現する研究が始まりました。現在、脂肪由来幹細胞からインスリン産生細胞を作る技術を開発し、治験の開始に向けた研究を積み上げています。まずは、このプロジェクトを「知って」いただけることを期待しています。よろしくお願いいたします。