大学院生が最優秀賞を受賞 ― リンパ腫FISH検査研究が次の段階へ進みました

12月11日・12日の2日間、香川大学で開催された研究交流会において、当教室の大学院生・瀧井さんが、高悪性度B細胞リンパ腫における11qFISH検査の研究成果を発表しました。

今回の発表では、これまでに解析してきた13症例の検討結果を報告しました。症例数としては決して多くなく、受賞は想定していませんでしたが、瀧井さんは最優秀賞（4名）に選ばれるという、大変うれしい評価をいただきました。

受賞につながった理由としては、
・瀧井さん自身が撮影・解析を行ったFISH画像の美しさと丁寧な観察
・四国内の診療現場において、リンパ腫診断にFISH検査が不可欠であるという課題意識
といった点が、高く評価されたのではないかと感じています。

現在、瀧井さんは次のステップとして、残り37例の解析に取り組んでいます。来年6月のリンパ腫学会での発表を目標に、全50例の解析完了を目指しています。

研究を進める中で強く実感しているのが、蛍光シグナルを一つひとつ「数える」作業の負担の大きさです。少人数体制の中で、病断、授業、実習と並行して検査を進めるには、将来的にシグナルの自動解析を支援する仕組みの導入も必要になるかもしれません。

クラウドファンディングを通じていただいている応援は、研究を継続し、診断精度の向上と人材育成の両立を目指す私たちにとって、大きな力となっています。

皆さまのご支援のおかげで、研究と次世代育成の歩みを止めることなく、前へ進むことができています。
引き続き、あたたかいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。