＜「ちょ」日記 その８＞　恩送りへの興味。

「恩送り」というワードは2年前くらいに知りました。
恩返しではなく、「送る」ということがとても素敵だな、と思ったのをいまでも覚えています。

そういえば、自分もいろんな人にお世話になっていて、いつも返したいとは思うけどどうすればいいのか分からない。
もちろん、「ありがとうございます」とは言う。でもそうじゃない。本当は1000回くらい言いたい。
それだけ言っても足りないし、かといって何かをできるかと言われれば、相手が何を求めているのかも分からないし、かえって迷惑になることもあるような気がする。
という考えが頭を駆け巡っていたので「恩送り」というワードはとても魅力的でした。

「もらった人に返すのではなく、もらった優しさを誰かにパスしたらいいのか」

そんな想いを温めていたら、「恩送り」を日本中で広めているお笑いコンビキングコングの西野さんの存在を知りました。
今まで見たこともないような世界が広がっていて、「恩送り」が広まっていったら、こんなことが起こるんだなぁ。といういろんな夢が見れました。

お金ではない、価値のやり取り。
わらしべ長者という話があるくらいだから、大昔はそんなやり取りが多かっただろうなぁという想像を巡らせながら、それなら豊かな現代でもできるのではないか、と考えました。

何より「気持ち」と「気持ち」の対話がなんとも心地よい。
そんな「恩送り」を自然にできるプラットフォームを作りたい。
それを作ることで、「恩送り」という考え方自体を広めたい。

恩送りの宿「ちょ」の意義はそこにあると思っています。

＊写真はとある作業日