初めまして、プラス・ライフ スタジオの秋山諒太です。
私が地域おこし協力隊として、徳島県の勝浦町坂本地区にやってきた理由は、田舎に住むことに憧れていたからでした。
町のみんなはそんな私に応援の声をかけてくれたり、食事を差し入れてくれたり、家の修復を手伝ってくれたり、「来てくれて、ありがとう」と、本当に毎日のように、親切にしてくれました。
一番前にいるのが秋山です
ここに来てから、自分ひとりで生きているのではなく、私の使命とは逆に「地域に生かされている」と強く感じる様になりました。
こうした恩を返したい、自分も誰かに親切にしたいという思いと、徳島のお遍路文化を合わせて「恩送りの宿」を開いてはどうかと思い立ちました。
今回はそのための最初の開店資金を募るためにクラウドファンディングに挑戦しました。
今日出会った誰かからの優しさを、明日の誰かのために使えたら、素敵ですね。
恩送りとは、恩を受けた相手とは違う誰かに恩を返すという事です。
恩を返すのは素晴らしいこと。でも、恩返しでは二者間だけで終わってしまいます。
誰かから受け取った恩を、また誰かに送る。そうして恩送りが伝染していくと、素敵だと思いませんか。
私が立ち上げる「民泊オフィス ちょ」は、そうした恩送りがつながっていくシステムで運営しようと考えています。
「ちょ」は、ドミトリー形式で宿泊できる民泊施設です。
決して広くはないですが、雨風は凌げます。自然に囲まれていて、庭から繋がる川で遊べます。
また、Wi-Fi 、プリンタなどのオフィス機能も併せ持っています。
宿泊料は無料で、皆さんの善意のつながりで運営する事を目指します。
恩送りの宿「ちょ」現在の外観
<宿泊するための基本ルール>
- ウィッシュリストを1つでも満たしたら泊まれます。
- 宿泊代がかからない分、勝浦町でお金を使ってください。
2は完全に善意に頼るところがありますが これをルールにします。
<システム>
- 宿の為、地域の為、誰かの為になる事でして欲しい事をウィッシュリストにします。
- 宿泊者はウィッシュリストを確認
- ウィッシュリストに掲載されているモノを買ってくるorコトをする
- 無料で宿泊 → 宿にポイントがたまる
- 宿泊者はウィッシュリストを書く権利がある
<ウィッシュリストの扱い>
- 基本的に宿の管理人が作成します
- 宿泊者・地域の人も作成可(管理人が審査して掲載します)
- モノだけではなく、「コト」も含む(神社の掃除、川の草抜き、祭りの手伝いなど)
- リストがなくなったら宿泊不可(次のリスト発生待ち)
<ポイントについて>
- リスト消化数によって「宿に」ポイントがたまります。
→ウィッシュリストを2つ消化したら2ポイント。
- 20ポイント(考え中)で宿泊1回の権利(ウィッシュリスト消化をしなくても宿泊できる)を発行
- 宿泊権は、次の日以降に誰かが自由に使える(連続使用は不可)
→もちろん、その代わり勝浦町にお金を落とす
誰かが持ってきたモノ、したコトのおかげで 心地よい宿泊ができ、地域が豊かに保たれる。
そして、その浮いたお金を地域に落とす仕組みを目指します。
<宿の運営>
- 自宅 兼 仕事場 兼 宿 なので、運営費は特に不要。
→はじめから宿泊業で生計を立てるつもりはない。
- 活動の応援やお手伝いは歓迎。SNS拡散も歓迎。金銭的な援助も歓迎。
恩送りの宿からの風景
私がこの宿を運営しようと思ったきっかけ。
私はここへやってくる前に、東京で働いていました。
ある日気付いたのですが、「あれ、この仕事って東京にいなくてもできるな」と思いました。
だったら若いうちにしかできないことをやろうということで、昔から憧れのあった田舎暮らしをするために、地域おこし協力隊に応募しました。
応募先を徳島県の勝浦町に決めた理由は、応募に対する返答の連絡が一番早かったからです。
勝浦町は自然に囲まれたところであり、私の地元と共通点がいくつもありました。
それは、シンボルとなる大きな川が近くにあることや、鮎つりが盛んで、鮎祭りがあったところです。
すごく親近感を覚えました。
こちらに移り住むことが決まると、地域の人たちは、引っ越す前から、区の自治会やその他の集まりに連れて行ってくれたり、方々のあいさつ回りに連れて行ってくれたりしました。
よそ者である私に、すごく気を使ってくれていたんだと思います。
そして3年は道の駅で観光案内の仕事をしながら、デザインの仕事をしたり、地域の催し物を手伝ったりして過ごしました。
あるとき、住む家を新たに探そうと思い、道の駅でお世話になっている方に、どこかいいところはないですかと尋ねました。
すると、その方はいろんなところに声をかけて探し回ってくれて、ある一軒の空き家を見つけてきてくれました。
その家は、所有者の荷物もたくさん置いてあるし、お仏壇もまだ置いてある状態で、相当整理が必要でした。
しばらくはお仏壇と一緒に生活をしたのをよく覚えています。
その家は、一人で住むには少し広く、もったいないと感じていました。
ここをいろんな人と共有できたらいいなと思いました。
しかし、周りには自然がいっぱいありますが、その他には特別変わったところはありません。
ならばどういう形にすれば、たくさんの人と共有できるだろうかと考えました。
考えているうちに、「恩送り」を中心とした、民宿をするのはどうだろうと思い付きました。
徳島のある四国では、八十八ヶ所霊場を巡礼するお遍路というものがあります。
そして、この坂本地区は、上級者のお遍路さんたちが番外札所を巡るときの通り道に位置し、このあたりで一泊するのが定石となっています。
このあたりの宿は、「ふれあいの里」という、ごはんがおいしい大人気の施設があるのですが、そこも予約でいっぱいになり、入りきれないお遍路さんたちがいると聞きます。
そして、お遍路に挑戦する人々は、一期一会で地域から様々な「おもてなし」を受けるため、「恩送り」の精神と非常に結びつきがあるといえます。
また、私も日々地域のみんなに親切にされて、日頃の感謝をどこかに放出したいと思っていました。
これはいけるんじゃないかと思い、地域のみんなにも相談したところ、賛同してくれました。
それが、徳島の勝浦町坂本地区で、私が民泊オフィス「ちょ」を運営しようと思った理由です。
旅先でのご恩をどう返したらいいのだろう。という気持ちを大切にしたい。
宿の現状としては、まだまだ工事の最中であり、完成は夏頃の予定です。
徳島市から車で40分。
勝浦町の一番奥、上勝町との境に位置する人口500人ほどの集落「坂本」。
かつては地場産業である蜜柑の栽培が盛んで、勝浦町でいちばん栄えた集落でした。
そのころは商店や薬局、宿屋、書店などが立ち並ぶ「坂本銀座」と呼ばれる商店街があり、今とは比べ物にならないくらい活気付いていたようです。
小学校や消防、駐在所、郵便局などがひと通り揃っていた大きな集落です。
そのほかにも神社やお寺や、お遍路道など歴史に溢れる地区。
気さくで優しい住民たちがお出迎えしてくれます。
「ちょ」が提供するのは「ちょ日常」です。
良くも悪くも日常や平常から離れた非日常が「超(ちょう)日常」だとすれば、
そこまでは行かない「ちょ日常」。
町の人にとっては、日常的な時間に旅行者や利用者の「非日常」が加わること
旅行者や利用者にとっては、非日常的な時間に町の人の「日常」が加わること。
- 利用者にとって「恩送り」のためプラットフォーム
- 人が集まるコミュニティ
- 「信用経済」をいかにして作るか、という実験の場
共感してくれた皆様が、「ちょ」を利用していただけるのを楽しみにしております。
ご支援、どうぞよろしくお願いいたします。
リフォームもボランティアで手伝って貰っています
支援金の用途
皆様からいただいた支援金は、以下の用途で大切に使わせて頂きます。
1. お風呂 15万円
2. 床材料 約8畳分 8万円
3. 共有キッチン部 7万円
お風呂は、バスタブは中古があるので、バスルームのタイルやボードの材料費です。
土間部分に床を新たに作る予定なので、そちらが8万円となります。
キッチンは、シンク 2万、床等 5万の見積もりです。
もしも、目標金額の30万円を超える支援が集まればさらに以下の事に使いたいと考えています。
・客室に開閉式の窓 60万円
現在、客室の窓がありません。(雨戸のみ)
木製の開閉式窓(通常の窓)だと60万ほどの見積もりです。
それより少なかったら「開かない窓」も、話題的にはアリかと思っています。
開かない窓は見積もりを取っていませんが、開かない窓の場合はアクリル板を使って自作しようかと思っています。
他に、資金的余裕があれば
・庭をビオトープ化
・外装をトタンから木製に変更する
等を考えております。
支援へのお返し
お礼の手紙
恩送りの宿「ちょ」の亭主が、支援者の方一人ひとりにお礼お手紙を書かせていただきます。
名前のパネル記載
恩送りの宿「ちょ」の玄関に飾られる「協力者パネル」に名前が入ります。
支援金額にかかわらず文字サイズは全て同じです。
「ちょ」完成写真
恩送りの宿「ちょ」をドローンで上空から撮影した写真が付きます。
オープニングパーティー
恩送りの宿「ちょ」のオープニングパーティーにご参加いただけます。
パーティーには地元の方も参加予定です。
「餅投げ」の後列参加も可能です。振る舞い酒はありません。
餅投げ前列参加
恩送りの宿「ちょ」のオープニングパーティー内で行う「餅投げ」に前列で参加いただけます。
お餅を投げられる確率も上がります。
自家製果実酒振る舞い一杯
恩送りの宿「ちょ」のオープニングパーティー内で亭主が2年前から仕込んでいる果実酒を振る舞います。
梅酒・梅酒(ブランデー)・梅酒(ウィスキー)・ヤマモモ酒・ビワ酒・グレープフルーツ酒のいずれか。
ポイント10ポイントたまる
通常、恩送り1回につき「1ポイント」貯まる恩送りポイント(仮称)が、10ポイント貯まります。
恩送りの宿「ちょ」のオープン時のポイントが増えます。
年末餅つき
町民体験として、年末(例年12月30日)に行う「餅つき」に参加できます。
昔ながらの石臼と杵を使った餅つきを地域住民と一緒にします。
終了後宿泊も可能です。
初詣
町民体験として、地元のお寺・神社に年越し初詣に行きます。
恩送りの宿「ちょ」は、お寺と神社が徒歩5分圏内にあり、そのどちらも大晦日〜元日にお酒を振る舞っています。
地元の人が集まりお酒を飲みながら談笑する年越しを楽しみましょう。
12月31日23時ごろ〜1月1日1時ごろの予定。
終了後宿泊も可能です。
秋祭りお神輿
町民体験として、地元のお祭りでお神輿をかつげます。(例年10月15日)
掛け声とともにお神輿を担いで地区中を周ります。
若者減少により、お神輿を担ぐ人出も不足しています。
そんな秋祭りの救世主になりましょう。
終了後宿泊も可能です。
激しい運動ですので、ご了承の上ご支援ください。
一番風呂
恩送りの宿「ちょ」の亭主よりも先にお風呂に入れます。
記念写真の撮影もいたします。
(夜)ほとんど勝浦の食材バーベキュー参加
恩送りの宿「ちょ」の庭で行うバーベキューに参加できます。
食材はほとんどが勝浦町産です。勝浦町の味を満喫できます。
いつでも泊まれるTシャツ
恩送りの宿「ちょ」に、いつでも泊まれるTシャツを着て来ると
無条件で泊まることができます。同伴者1名まで。
*恩送りの宿「ちょ」営業日のみに限ります。
誰かを1泊、泊めてあげる権
自分以外の誰かを無条件で泊まれるようにする権利を1度だけ行使できます。
有効期限なし。
挑戦者の自己紹介
秋山諒太
所属:+ Life Studio(プラス・ライフ スタジオ)
移住して生きてから最高に嬉しかった事は地域の方々から「町民」と言われたことです。
やはり移住者という自分の中での意識があったり、地域の方からの扱いも特別感を感じていました。
そんな中で、ある時「もう勝浦町の人やね」と言われた時はとても嬉しかったです。
今、全然思うように家の改修が進んでいません。
様々なトラブルがあり、予定していたことが出来なくなったりしています。
このクラウドファンディングをきっかけにして、恩送りの宿を完成させたいと思います。
Saki Jozukuriさん
私は勝浦町出身で、いま東京に出ています。
友人が投稿をシェアしていて応援したいなと思いました!
私も将来勝浦や徳島で何かしたいなと思ってます。
応援しています!