
絵本の進捗状況について
活動報告―5月11日時点での絵本の進捗状況について
(以下の文章は5月11日時点に掲載依頼をしておりましたが、間に合わなかったようですので、本日の掲載となりますこと、あしからずご了承ください。)
皆さま、こんにちは。挑戦中の鈴木です。
本日5月11日が最後の日となりました。ご支援いただいた皆さまには改めまして感謝申し上げます。最後となりましたので、現時点での絵本制作の進捗状況について、改めましてご報告いたします。
4月5日の活動報告欄において、絵本作家さまより全頁のラフ画を受け取り、それに対して赤を入れたことをお伝えさせていただいておりました。その後、修正版のラフを受け取り、それに対してさらに自身のイメージと異なる点については再度赤を入れて修正をお願いしました。そして、再度の修正後のラフをご送付いただき、先日その確認を終えました。本日の時点では、ラフをもとに正式な下絵をご作成いただく段階に入った所でございます。今後、下絵が終わると、彩色の作業に移ります。
私自身、端くれながら「モノを書く」ということを職業にはしていますが、絵本制作はまったくの門外漢であったため、ストーリーは考えたものの、基本的な所から学ばなくてはいけないことが多くありました。一般的な絵本の大きさ、頁数、文字の大きさやフォント、句読点の遣い方、場面展開、文と絵の構成、表紙や扉、奥付のあり方など、絵本作家さまや出版社さまからのご教示やご指摘をもとに、大きな書店の絵本コーナーに何度も足を運び、細部を確認しながら進めています。また、内容については、自身が主宰する児童向けの認知症の啓発活動において、子どもたちの反応を間近で見てきた経験から、かれらの反応を想像しつつ、同時に国内外の認知症とともに生きる人びととの交流から得た気づきをストーリーや絵の随所に落とし込み、寓話性を保ちつつも、できるだけリアルな世界を描くよう努めました。サイズについては、集団への読み聞かせ用にもご自宅用にもご使用いただけるよう、小さすぎず重すぎない最適なサイズを考えました(現時点では、24.5センチ×24.5センチの正方形になる予定です)。
今回、挿絵を担当していただいている絵本作家のRokoさまは、やさしいタッチの水彩画を描かれる方で、私はその彩り豊かな世界観や統一感にとても惹かれました。Rokoさまに趣旨をご理解いただき、一緒に作りましょう、とご賛同いただけましたことも、思い切って絵本を作ってみようという決断をした理由の一つです。この絵本を手に取る皆さまにも、ストーリーだけでなく、頁をめくるごとにそれぞれの場面の絵の世界を存分に楽しんでいただけますよう、気持ちを込めて完成まで進めていきたいと思っています。また、認知症という重たいテーマが、少しでもRokoさまの温かくやわらかな絵の雰囲気により、何もご存じない人にも抵抗なく受け止めていただけるきっかけになればと願っています。
さて、絵本の中でポイントにさせていただいているものが一つあります。それは、「勿忘草/わすれなぐさ(学名:Myosotis)」という花です。この花の原産地は欧州で、現在は世界各地の温帯から亜寒帯に約50種が分布しているそうです。日本に渡来したのは明治時代であり、現在は野生化して群生している所もありますが、皆さまは実際の花をご覧になったことがありますか。
この花の花言葉は、「私を忘れないで」「真実の愛」「誠の愛」などであり、一般名としては「私を忘れないで」という意味のある名前(例:Vergissmeinnicht/ドイツ語、forget-me-not/英語)が、北米や欧州などでは使われています。日本では、1905年(明治38年)に、植物学者の川上滝弥により、初めて「勿忘草」と名付けられたそうです。実は、このクラウドファンディングのサムネイルの背景や本文に入れている水色の花、そして活動報告欄で何度か使用してきました水色や青、薄紫の花はすべてこの勿忘草です。
なぜ勿忘草を使っているのか、といいますと、この花は、その花言葉が持つ意味から、「認知症にやさしい地域づくり」において、シンボルとして用いられている国が、英語圏を中心にいくつかあるからです。実際、認知症の人や介護者用の各種プログラム、そして一般市民が参加する意識啓発プログラムなどにおいて、この花のイラストがポスターやチラシに掲載されたり、認知症に関する基礎講習を受けた後に配布されるピンバッジ(日本のオレンジリングやロバのピンバッジなどに相当)のデザインに使用されたり、それをモチーフにしたオブジェが作られたりしています。
これまで海外の方にもこのテーマでお世話になってきた立場から、この花が認知症にちなんで使われる場合もあることを皆さまにも知っていただきたく、絵本の中にも取り入れることにしました。日本では、認知症に関する活動のシンボルカラーとしてオレンジが使用されますが、いくつかの国では、写真にあるように勿忘草の青色や水色がシンボルカラーとして使用されているのです。
「私を忘れないで」という花言葉は、周囲の人から認知症の人への言葉とも受け取れますし、認知症の人から周囲の人への言葉とも受け取れます。認知症のことを考える際に、色々な立場から考えてみていただきたくて、この絵本においても、さりげなく随所に勿忘草を描いていただいています。ぜひ、絵本を手に取られたら、勿忘草も「忘れないで」、さまざまな場面で探してみていただければ嬉しく思います。
活動報告欄に、応援メッセージを海外からお寄せくださった、オーストラリアの認知症連合を統括されているSandra Slatterさんらが創設された、認知症の人と介護者の癒しの施設である“Reflections”の入り口付近の様子(2025年2月に筆者撮影)
寄附受入情報
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- 徳島大学
本プロジェクトに寄付をしていただいた方には、国立大学法人徳島大学から寄付の領収書をお送り致します。国立大学法人への寄付になりますので、確定申告の際に領収書を提出することで税の優遇措置を受けることができます。大切に保管下さい。詳細は本文の「国立大学法人徳島大学への寄付と税制について」をご参照ください。また、このプロジェクトはクレジットカード決済以外に振込によるご寄付も受け付けています。詳細は本文の「振込によるご寄付について」をご参照ください。
このプロジェクトはオールイン型ですので、目標金額の達成状況によらず支援が実施されます。
お礼のメールコース
ご支援いただいた方へ、お礼のメールをお送りいたします。
リターン内容
- お礼のメール
お礼のハガキコース
ご支援いただいた方へ、直筆でお礼のハガキをお送りいたします。
リターン内容
- お礼のハガキ
お礼の手紙コース
ご支援いただいた方へ、直筆でお礼の手紙をお送りいたします。
リターン内容
- お礼の手紙
絵本1冊コース
ご支援いただいた方へ、出版後、絵本1冊をお送りします。絵本の出版は、2025年中を予定しており、出版社から直接送付させていただきます。複数冊を希望される方は、複数口数でお申込みください。
リターン内容
- 絵本1冊
- お礼のメール
あなただけのお名前入り絵本1冊コース(おススメ!)
ご支援いただいた方へ、奥付にあなただけのお名前を、著者名、絵本作家名の後に印字させていただいた絵本を、出版後に1冊お送りします。クラウドファンディング期間だけの特別サービスになります。
記載例:著者名、絵本作家名、「ご支援者:○○ ○○様」(他の支援者名は入りません)
絵本の出版は、2025年中を予定しており、出版社から直接送付させていただきます。
リターン内容
- あなただけのお名前入り絵本1冊
- お礼のメール
あなただけのお名前入り絵本5冊コース(おススメ!)
ご支援いただいた方へ、奥付にあなただけのお名前を、著者名、絵本作家名の後に印字させていただいた絵本を、出版後に5冊お送りします。クラウドファンディング期間だけの特別サービスになります。
記載例:著者名、絵本作家名、ご支援者名:〇〇 〇〇様(他の支援者名は入りません)
印字の不要な方は、その旨を備考欄にお書き添えください。絵本の出版は、2025年中を予定しており、出版社から直接送付させていただきます。
リターン内容
- あなただけのお名前入り絵本5冊(希望者のみ)
- お礼のメール
著者による絵本読み聞かせ・児童向け啓発事業の相談対応等の開催権付与コース
ご支援いただいた方へ、著者自身の絵本読み聞かせ及び児童向け意識啓発活動もしくは相談会(約1時間程度)の開催権を付与します。詳細については、プロジェクト終了後、相談に応じます。※但し、対象者を10名以上と場所を支援者側でご準備いただけることに加え、(徳島県以外の方は)交通費・(必要な場合)宿泊費・会場借用費を支援者自身でご負担いただくことが前提となります。絵本の送付は別となりますので、絵本も希望される方は別のコースも同時にお申し込みください。
リターン内容
- 著者による絵本読み聞かせ・児童向け啓発事業の相談対応等の開催権付与
- お礼のメール
著者による出張講演・セミナー・ワークショップ等の開催権付与コース(社会人向け)
ご支援いただいた方へ、著者による出張講演・セミナー・ワークショップ等(約2時間程度)の開催権を付与します。詳細については、プロジェクト終了後、相談に応じます。※但し、徳島大学以外で開催を希望される場合、対象者を10名以上と場所を支援者側でご準備いただけることに加え、(徳島県以外の方は)交通費・(必要な場合)宿泊費・会場借用費を支援者自身でご負担いただくことが前提となります。絵本の送付は別となりますので、絵本も希望される方は別のコースも同時にお申し込みください。
リターン内容
- 著者による出張講演・セミナー・ワークショップ等の開催権付与
- お礼のメール
応援30万円コース
本プロジェクトを応援していただきます。(希望者には絵本30冊まで、ご希望に応じて送付しますので、備考欄に希望冊数をお書きください。また、希望される方には、奥付に支援者名を印字させていただきますので、併せてお書き添えください。)絵本の出版は、2025年中を予定しており、出版社から直接送付させていただきます。
リターン内容
- 応援30万円コース
- 出版後に絵本30冊まで
- 希望者には絵本奥付にお名前印字
- お礼のメール
応援50万円コース
本プロジェクトを応援していただきます。(希望者には絵本50冊まで、ご希望に応じて送付しますので、備考欄に希望冊数をお書きください。また、希望される方には、奥付に支援者名を印字させていただきますので、併せてお書き添えください。)絵本の出版は、2025年中を予定しており、出版社から直接送付させていただきます。
リターン内容
- 応援50万円コース
- 出版後に絵本50冊まで
- 希望者には絵本奥付にお名前印字
- お礼のメール