鳥獣害対策のために学生狩猟サークルが狩猟ビジネスをおこす!大学ブランドのジビエ商品開発。

目標達成!
購入型
アイコン 挑戦者髙橋 優子 所属徳島大学狩猟サークルRevier Jagt
支援総額901,000円
目標金額500,000円
180%
サポーター108人
残り終了

プロジェクト

はじめまして、徳島大学狩猟サークルRevier Jagt会長の髙橋です。

今年の7月から、狩猟に関する技術向上のための狩猟免許講習会や地域の鳥獣害問題の解決に関わる社会貢献活動などの取り組みを始めました。
現在、院生1名、学部生9名(3年生:6名、2年生:2名、1年生:1名)の計10名で、総合科学部の学生や医学部の学生と学部の壁を越えて一緒に活動しています。

狩猟同好会のメンバー

サークルの名前であるレビア ヤークトとは、ドイツ語で「猟区」を意味します。
私たちは、このサークル活動を通じて狩猟や野生動物に関わるさまざまな人びとが交流をする場をつくりたいと考えています。

狩猟同好会メンバーで囲炉裏

私たちも関与できる可能性があるし、そうする必要がある問題。

全国の過疎地域において、野生動物によるさまざまな被害が問題になっています。
そのなかでもイノシシの掘り起こし・踏み荒らしによる農業被害、シカの食害による森林被害(希少植物消失や林床植生の貧弱化)が深刻です。
野生鳥獣による農業被害は年間200億円を超えており、その内の半数以上がイノシシ・シカによる被害です。
シカによる食害の森林被害面積は全国で約6千ヘクタールにも及び、再造林や適切な森林整備の実施に支障を及ぼし、土壌流出等により森林の有する公益的機能の発揮に影響を与えています。

また、これまで野生動物の保全・管理に携わってきたハンター人口の高齢化・減少も深刻化している状態です。

絶滅の危機にあるのはハンター

野生鳥獣の被害が拡大している背景には、鳥獣の生息域の拡大とハンターの減少・高齢化、さらに農業被害の増加による営農意欲の低下から耕作放棄地が増加するという負のスパイラルに陥っている現状があります。
そうした過疎地域において、学部生の頃に経験した狩猟に関わる活動を通じて、私は一緒に活動に関わってきた学生や狩猟に興味を持ってくれた学生を集め、今年の7月に狩猟サークルを設立しました。

猟師さん宅の鹿の骨

今までは、大学の授業を通じての活動が多かったのですが、サークルになってからは日本の過疎地域における人間と野生動物との関係に関する問題を「私たちも関与できる可能性があるし、そうする必要がある問題」として考えるようになったこともあり、学生が自律的に、狩猟を通じた学生の学びや地域との交流の場づくりを目的に活動していこうと考えています。

狩猟同好会のメンバーで会議

過疎地域における人間と野生動物との関係

過疎地域の現場で活動している岐阜県の郡上八幡市を拠点とする猪鹿庁という企業に、徳島大学総合科学部の授業をきっかけに訪れました。

狩猟体験のため猪鹿庁を訪問

そこでは、地域外部の若者が農家による野生動物保全・管理の支援や狩猟の六次産業化等の事業をおこなっていました。
私たちはそうした猪鹿庁の活動に、過疎地域における人間と野生動物との関係に関する問題を「私たちも関与できる可能性があるし、そうする必要がある問題」として考えるようになりました。

罠の練習罠の実習

罠を仕掛け狩猟体験罠にかかっている鹿

罠で捕獲した鹿を運ぶ鹿の解体

その後狩猟免許を取得し、2015年度に徳島県つるぎ町役場商業観光課のご協力を得て、地元の農家・地元猟友会・自然体験ツーリズム企業・レストランとともに旅行企画を立案・実施しました。
観光の特徴は非日常の世界における楽しみとしての短い体験を、商品として売買する点にあります。
野生動物の世界は、多くの市民にとって非日常の世界として捉えられています。

体験ツアー概要コンプライアンスの説明

そこで、単に「ハンターの世代交代が必要だから、若手ハンターを養成する」というのではなく、あえて「観光」という枠組みのなかで楽しみとして狩猟のわざや知識、世界観に触れることを通じて、さまざまな人びとが野生動物と人間の関係の将来について考え、行動する交流の場を創りたいと考えました。
また、2016年度には徳島県東みよし町の民宿で実際にパッケージ企画を実施しました。
こうした活動を通じて、多くの学生が徳島の過疎地域における野生動物と人間の関係をめぐる問題に関心を持つとともに、地域の方々や地元行政のみなさんにも一定のご理解を得ることができました。

狩猟体験ツアー1日目狩猟体験ツアー2日目
狩猟体験ツアー3日目狩猟体験ツアーでお世話になった方々

シカ肉を食べないなんてもったいない!

全国的にシカによる農作物被害が問題となり、それに対して駆除や防除といった形で対策がなされています。
対策しなければならなくなった背景には、シカの捕食者であるニホンオオカミが絶滅したことで、シカの個体数が増え生態系のバランスが少しずつ崩れてきていることにあります。

罠にかかった鹿を捕獲

崩れつつある生態系のバランスを保つために、私たちはニホンオオカミに代わってシカを捕獲していかなければならないのです。

猟で捕った獲物は運ぶ必要がある

こうして今まで捕獲されてきたシカの多くは、利用されることなくただ駆除されるだけでした。
こういった状況を皆さんはどのように感じますか?

もし私たちが普段食べている牛・豚・鶏においてこういった状況が見られたなら、“せっかく食べられるし美味しいのに、捨てるなんてもったいない、かわいそうだ”と思うのではないでしょうか?

これはシカにおいても同じだと思います。
私たちが普段当たり前のように食べているお肉と同様に、シカを資源として活用することはできるのです。

またできるからこそ、駆除されるだけであった状況が“かわいそうで、もったいない”のです。
そのため、シカの駆除の次にシカ肉の有効活用を考えていく必要があるのです。

ワイルドな骨つき鹿肉

大学ブランドのジビエ商品の開発をします!

そこで、私たちは狩猟の六次産業化の中でもジビエ製品の創作に注目しました。
全国的にジビエ商品は販売されており、徳島県では、「徳島県シカ肉・イノシシ肉処理衛生管理ガイドライン」に則した処理加工施設で処理されたシカ肉等を「阿波地美栄」と称し、シカ肉等の普及と消費拡大に取り組んでいます。

ジビエ料理

そうしたジビエ製品は、比較的価格が高く、安価な鶏肉や豚肉等に比べ気軽に購入しやすいものではないと思います。
なぜ、個体数調整が進められる程のシカやイノシシの肉が高いのでしょうか?

それはシカやイノシシを捕獲後、加工者の手元に届くまでに食肉の単価が高くなっているからではないかと考えました。
まず、猟師がシカやイノシシを捕獲後、鮮度が落ちないうちに処理加工施設まで移動させます。
次に、処理加工施設がその獣を買い取り、解体していきます。
日によって持ち込まれるシカやイノシシの頭数が異なるため、多い時には複数の処理加工者が、鮮度が落ちないうちに素早く解体していきます。
こうして解体され食肉として販売されます。

狩猟同好会のメンバーと猟師さんでジビエ料理をいただく

徳島の自然で育った山の恵みに触れる

そこで私たちは、自分たちで実際に山に入り、ジビエ商品をできるだけ「低価格に、でも高品質で、徳島らしい商品」として売り出していきたいと考えました。
また、大学ブランドにすることで外部の方にも認知してもらいやすいと考えました。

狩猟で捕獲したイノシシを解体イノシシの解体

こうすることで、よりジビエを知ってもらい、若者が六次産業化を担っていくための第一歩として、今回ジビエ商品作りに取り掛かりたいと思っています。

〇 私たちのアイデア…

1つの案として今考えているのは、徳島県美馬市の特産品である「みまから唐辛子」を使ったシカ肉チョリソーを作ってみようと考えています。
「みまから唐辛子」とは、美馬市で昔から栽培されている唐辛子のことです。
他にも、すだちなどといった徳島県の特産品を組み合わせて商品を作っていけたらと考えています。

〇 シカ肉の特徴

ここでシカ肉の特徴を紹介します。
シカ肉は「低カロリー・低脂肪・高タンパク」で、私たちがよく食べる豚肉の1/2、牛肉の1/7の脂質で、牛肉の1/2以下のカロリーなのです。
そして、良質なタンパク質を豊富に含んでいます。
また、レバーに匹敵するほどの鉄分が含まれており、ビタミンB群が豊富です。このように、シカ肉はヘルシーで多くの鉄分やビタミンを摂取できるので、脂質を気にせず食べられると思います。

なぜ支援が必要なのか?

このジビエ商品を創作する上で、いくつかの過程でかかる費用が必要となってきます。

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・山でシカやイノシシを捕獲

      ↓

解体処理施設で解体してもらう

      ↓

食肉を加工者のもとへ送り、買い取ってもらう

      ↓    1度試作品作りを計画しています。

出来上がった商品を全量買い取りする

      ↓

・商品が完成

青文字で下線が引かれているところで主に費用がかかってきます。1度試作品を作ったのち完成品を目指すとなると、またその分費用がかかってしまいます。
そのため、1.解体費用、2.加工者のもとへの輸送費と商品買い取り費用、3.試作品が1度できる分の費用が必要となってきます。

目標金額

目標金額は500,000円です。
皆様からの支援金は、
・解体費用
・加工者のもとへの輸送費と商品買い取り費用
・試作品が1度できる分の費用
・商品を保管しておくための冷蔵庫

等とその他の備品等に充てたいと考えています。

「私たちの問題」にご支援をお願いします。

このプロジェクトは、私たちが大学で学んだことを実践の場へと活かす機会として、今後計画的に取り組んでいこうと思います。

私たちが大学生という立場から、狩猟を通じて人間と野生動物との関係に関する問題を「私たちの問題」として考えたように、皆様にも少し身近な問題として考えてもらえたらと思います。

そして、私たちの活動に対して様々な形で支援していただけるとうれしいです。
よろしくお願いします。

振込による支援について

 このプロジェクトはクレジットカード決済以外に振込による支援も受け付けています。

 入金確認のための支援者様の振込名義などをお知らせいただく必要があります。また、このプロジェクトが達成型であることから、未達成の場合、ご寄付を返金させて頂くことになりますので、返金先口座の記載など次の手順でお願いします。振込による支援の場合は必ずご記入お願いいたします。

≪手順≫
㈰このサイトOTSUCLEの「学生狩猟サークルが狩猟ビジネスをおこす!」プロジェクト銀行振込フォーム https://otsucle.jp/cf/inquiry/revier-jagt-form/  から次の事項を記載してご連絡ください。振込先銀行、口座番号等は申し込みをいただいたのち、支援者様に自動返信メールにて連絡します。
 ・振込名義人のお名前
 ・金額
 ・寄付コースの名称
 ・領収書などの送付先住所、電話番号、メールアドレス

㈪ご注意事項
 ・振込に際しては振込手数料をご負担願います。
 ・返金時には、申し訳ありませんが振込手数料は支援者の方にご負担願います。

銀行振込申請フォーム

徳島大学への寄付と税制

このプロジェクトに対して徳島大学に寄付を行うことができます。
支援のリターンを求めず、寄付によって支援を行う場合にはその旨をご支援の際にご連絡ください。
ご連絡いただいた方には徳島大学からの領収書を発行いたします。

  1. 国立大学法人徳島大学へのご寄付につきましては、個人からの寄付では所得税の所得控除、住民税(徳島県と県内市町村が条例で指定する寄付金として)の所得控除、法人からの寄付では法人税の損金算入が認められます。
     
  2. 個人からのご寄付
     徳島大学に寄付金を支出した場合は、所得控除制度が適用され、(総所得金額の40%を上限とした寄付金額)から2,000円を差し引いた額が課税所得から控除されます。実際の税控除額は前記の控除額に各人の税率を乗じたものになります。

     個人住民税については、(寄付金(総所得額の30%が限度)-2,000円)×10%が寄付控除額となります。
     10%の内訳は、都道府県が指定した寄付金が4%、市町村が指定した寄付金が6%となっています。
     ご寄付された翌年の確定申告期間に所轄税務署で確定申告手続きを行う必要があります。その際に、徳島大学が発行する『寄付金領収書』が必要になります。

     住民税の控除適用のみを受けようとする方は、『寄付金領収書』を添えてお住まいの市町村へ「都道府県民税・市町村民税控除申告」を行ってください。
     
  3. 法人からのご寄付
     法人からのご寄付につきましては、寄付金額全額が当該事業年度の損金に算入されます。
     この寄付金による損金算入は、徳島大学が発行する『寄付金領収書』で手続きができます。

クラウドファンディング挑戦者

内藤先生
内藤 直樹

徳島大学総合科学部・准教授。
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科、国立民族学博物館を経て現職。博士(地域研究)。
専門は東アフリカの難民や遊牧社会の開発援助や人道支援を対象にした文化人類学。
主な著書に『社会的包摂/排除の人類学』(昭和堂)、『メディアのフィールドワーク』(北樹出版)などがある。

狩猟サークル リビア ヤークト顧問

高橋さん
高橋 優子

徳島大学大学院総合科学教育部・1年生。
徳島大学総合科学部卒業。学士(地域科学)。
卒業論文のテーマは徳島県西部の集団猟における知識と組織に関する文化人類学的研究。
大学院では同研究を継続するとともに、「とくしま狩猟フォーラム2017」スピーカー、「鳥獣被害軽減・ジビエ魅力発信タスクフォース」等で行政とも連携。

狩猟サークル リビア ヤークト会長

挑戦者の自己紹介

アイコン

髙橋 優子

所属:徳島大学狩猟サークルRevier Jagt

今年の7月から、狩猟に関する技術向上のための狩猟免許講習会や地域の鳥獣害問題の解決に関わる社会貢献活動などの取り組みを始めました。現在、院生1名、学部生9名(3年生:6名、2年生:2名、1年生:1名)の計10名で、総合科学部の学生や医学部の学生と学部の壁を越えて一緒に活動しています。

このプロジェクトは、"2017年11月13日 00時00分"までに目標金額 500,000円を達成した場合のみ、決済が確定します。

5,000円(税込み)
無制限

ジビエソーセージ

開発した鹿肉ジビエソーセージ(プレーン・みまからチョリソー・すだちの3本セットを予定)をお送りいたします。

 

リターン一覧

  • ジビエソーセージ
  • お礼メール
サポーター91人
残り終了
終了
10,000円(税込み)
無制限

11月11日シンポジウムの発表資料にお名前掲載

2017年11月11日に立教大学(東京)で行われる日本文化人類学会公開シンポジウム「明日を拓くエスノグラフィー:混迷の時代の課題発見と解決」の発表資料にお名前を掲載いたします。
また、鹿肉ジビエソーセージ(プレーン・みまからチョリソー・すだちの3本セットを予定)もお送りします。
 
日本文化人類学会公開シンポジウム「明日を拓くエスノグラフィー:混迷の時代の課題発見と解決」
主催:日本文化人類学会
後援:立教大学観光学部
 
日時:2017年11月11日(土)13:00-17:15
会場:立教大学池袋キャンパス5号館3階5322
 
発表者:
内藤直樹(徳島大学総合科学部准教授)
中谷礼仁(早稲田大学創造理工学部教授)
鈴木麻美子(株式会社日本総研リサーチコンサルティング部門シニアマネージャー)
望主雅子・山本健吾(株式会社リコーSmartVision事業本部)
コメンテーター:
川田牧人(成城大学文芸学部教授)
司会進行:
門田岳久(立教大学観光学部准教授)
木村周平(筑波大学大学院人文社会系助教)

 

リターン一覧

  • シンポジウムの発表資料にお名前掲載
  • 活動報告資料セット
  • ジビエソーセージ
  • お礼メール
サポーター13人
残り終了
終了
50,000円(税込み)残り29個
限定30個

ジビエBBQへご招待

狩猟サークルのメンバー・猟師さん達と共にBBQでジビエを楽しんでいただきます。
開発した鹿肉ジビエソーセージ(プレーン・みまからチョリソー・すだちの3本セットを予定)も試食していただきたいと思います。

 

リターン一覧

  • ジビエBBQへご招待
  • お礼メール

※ 東みよし市でお昼からスタートを予定しています。BBQは現地集合・現地解散です。

サポーター1人
残り終了
終了

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