阿波踊りの原点に立ち返る「蜂須賀まつり」を開催したい
徳島の夏を彩る「阿波踊り」は、今や日本全国に普及し、リオのカーニバルと並ぶ世界の踊りと言われています。一説には、天正14年(1586)に徳島藩祖蜂須賀家政が徳島城落成の際に町人たちに飲食を振る舞い、無礼講を許したのが「阿波踊り」の始まりとされています。
その後、江戸時代を通じて城下町で踊り継がれましたが、一揆や暴動に幕府が神経をとがらせる中、徳島藩は再々禁令をだし、阿波踊りを規制したと言われています。
昨年の夏、「二代藩主蜂須賀忠英が、城下町の町人に踊りを命じ、徳島城内の舞台で各町の町人がいずれも踊った。」という内容の史料が徳島城博物館の学芸員によって発見されました。過度な風紀の乱れを防ぐために規制を加えつつも、阿波の殿様は阿波踊りを民の踊りとして見守り育んでくれていました。
近年の連を中心とした阿波踊りは、毎年130万人以上の人出で賑わう一大イベントに成長しました。しかし、芸術性を追い求めるあまり、見せることにこだわり自由奔放さに欠けてきたように思います。「手を上げて足を運べば阿波踊り」と言われるように、誰でも自由に楽しめる踊りが本来の姿です。そこで、今一度阿波踊りの原点である蜂須賀時代の自由奔放な盆踊り、組踊りに立ち返ることにより、さらなる民衆のエネルギーとしての「阿波踊り」を世界に発信していくことを企画するものです。
このまつり発案者の四宮生重郎は、昭和3年に徳島市に生まれ、 終戦後、南満州から徳島に帰国後に盆踊りと出会いました。それ以来65年以上踊り続けています。
昭和23年に阿波踊りの娯茶平連へ入連。6代目連長を務めました。その後、平成元年、娯座留連結成、南新町振興会 街角踊り広場スタート。
平成25年連長を退き、新たに"阿呆の介"を結成して、今に遺せし盆踊りを楽しんで踊り、生きがいとしています。
実行委員長、大西智城は徳島市寺町の願成寺、同市飯谷町の地蔵院(高野山真言宗)の各住職。昨年まで仁和寺(京都市右京区)の執行・真言宗御室派財務部長を務めていました。
まつり発案者、四宮生重郎の想い
戦後阿波踊りを踊り始めて60有余年、徳島の阿波踊りも日本中に広がり、海外公演も増えてきました。
しかし、そのDNAをたどると原点は何といっても、徳島であり徳島城にあります。
徳島城博物館の調査で二代目の藩主が領民を招き入れて踊りの輪を作ったという史実発見もあったところです。
ショー的要素が美しい現代の阿波踊りも素晴らしいのですけれども、その始まりは庶民の素直な楽しみ、喜びの発露であったはずです。
連での踊り以前には「組踊り」という地域の結びつきによる踊りの賑わいもあって、今の時代そういったものも益々大事にしたいです。
四月にはこういった阿波踊りの原点に回帰する歓びのお祭り『蜂須賀まつり』を開催して、市民県民が集い、やぐらの上の太鼓に合わせて踊りの輪に参加して頂きたいと思います。
またこうしたことを通じて、阿波踊り発祥の地 徳島城をみんなで守っていきたいと思います。
大西実行委員長から
四宮生重郎さんには、長年阿波踊りの指導をして頂いておりまして、「品よく」踊るということの難しさを痛感しています。
このたび、四宮さんが阿波踊り人生の集大成的に「蜂須賀まつり」を企画されました。
私ども有志十数名は、この四宮さんの熱い想いに惚れ込んで、何かお手伝いできることはないかと実行委員会を組織したところです。
この祭りを是非とも成功させて、徳島城の名物行事として将来に向けても大きく発展させていきたいと願っております。
皆が思い思いの衣装でお城に集い、昔の時代の衣装をまとった人も混じって、老若男女、皆が楽しく嬉しく徳島に踊りの輪を作る。
日頃の忙しさを忘れて自由奔放に踊る。
この構想をどうやって実現するのか、いま、実行委員会で衆知を集めて考えています。
この行事について大きな予算を伴うものではありませんが、市民・県民の皆様の幅広いご支援が得られればと考えています。
今回、徳島大学で開発されたクラウドファンディングという仕組みを知り、祭り輪の中心で鳴る太鼓のやぐらづくりの資金の一部をインターネットの世界で皆様に広く支援をお願いすることになりました。ご支援に応じて記念品をお送りする仕組みでございます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
徳島城博物館25周年事業との連携
徳島城博物館(徳島市徳島町城内1番地の8)では、創立25周年を記念して自主事業を実施しますが、これに際して、「蜂須賀まつり」とのコラボレーションを行います。
平成29年4月9日の午後から、博物館ロビーにおきまして次のような行事が行われる予定です。
この行事の終了後、引き続き、鷲の門広場で「蜂須賀まつり」が開催されます。
- 蜂須賀と阿波踊りに関する講演
- 新作浄瑠璃発表会
- 時代行列 15:30~
博物館出発~公園内~ポッポ街~駅前~NHK南側~立体交差~鷲の門
甲冑姿の武士も登場し、当時の衣装を着た方々も行列が終了後、踊りの輪に参加します。
徳島城の名物行事へ
このお祭りが、市民の皆様の支持を受け今後も継続的に行われる徳島城の名物行事となることを願っています。
多くの方が気軽に自由に踊りの輪に参加できる楽しいまつりとなるように、実行委員会では知恵を出し合い準備をしています。
是非とも、皆様に蜂須賀まつりの趣旨にご賛同いただきご支援頂けますようお願い申しあげます。
よろしくお願いいたします。
支援へのリターンとして記念品をご用意しております
- フォトブック
まつり当日の様子をスタッフが撮影いたします。
第一回目の蜂須賀まつり記念に徳島城の綺麗な風景とともにまつりを楽しむ人達の様子を撮影し、文庫本サイズのフォトブックとしてまとめます。
ページ数は24ページで、約80枚程の写真を選択して作成する予定です。
- 特製タオル
四宮さん直筆の蜂須賀まつりロゴを印刷した、タオルを作成します。
使いやすい白地のタオルですので、お手拭きや台拭きとして日常生活の中でご利用できる実用的なアイテムです。
- 特製キャンバスバッグ
四宮さん直筆の蜂須賀まつりロゴを印刷した、キャンバスバッグです。
A4サイズも余裕をもって収容可能なサイズでシンプルなデザインですので、普段のお買い物などにも活用できます。
持ち手は肩から、下げられるサイズですのでちょっとしたお出かけ時の荷物入れにも最適です。
「蜂須賀まつり」実行委員会
顧問 |
西川 政善 |
委員長 |
大西 智城 |
副委員長 |
浅香 寿穂 |
副委員長 |
木内 宏
千佳子 |
委員 |
瀧山 雄一 |
委員 |
木村 勝成 |
委員 |
三木 レイ子 |
委員 |
酒井 勇治 |
事務局長 |
四宮 生重郎 |
会計 |
高橋 陽子 |
挑戦者の自己紹介
蜂須賀まつり実行委員
蜂須賀まつり実行委員会は、四宮生重郎さんの思いに賛同したメンバーで構成されています。
徳島城内で、昔ながらの誰でも自由に楽しく踊ることを原点とした阿波踊りのまつりを開催します。
たみさん
生重郎さんの「阿波踊りスピリット」に感銘を受け続けています!
寄る年波に抗いつつ、遠方で女踊りを嗜んでおりますが、体力的にも見た目的にも、正直「いつまで踊れるか」という不安が常に付きまとっています。
そんな中で、みんなが集まって自由な衣装で自由に踊るという、原点回帰の”歓びのお祭り”という呼びかけを見て、頭の中がパッと明るくなるような気持になりました。
ぜひ「阿波踊りの精神はこれだよ!」という原点を見せてくれる、素晴らしいお祭りにしていただきたいと思っています。
お祭りのご成功、心から応援しております。