プロジェクト概要説明:
私たちのページをご覧いただきありがとうございます。
一般社団法人藍産業振興協会代表理事の林広と申します。
私たちは藍染という素晴らしい文化を広めるために、クラウドファンディングを立ち上げました。藍染は、古くから日本の伝統的な染色技術であり、美しい青色を作り出すことで知られています。しかし、その本当の魅力が広く認知されていない現状に危機感を抱いています。私たちの目標は、特に次世代の若者たちに藍染の魅力を伝えることです。
徳島はかつて、藍の一大産地として栄え、高いブランド力を持っていました。
しかし、現在はインド藍や化学染料に押され、藍作を行う農家や藍師の数は激減しています。
このような中で、私たちは、「藍産業の振興」をミッションに掲げ、藍関連製品の企画・開発や販路開拓など、協会員をはじめとする藍関連事業者の皆様に少しでも貢献したいとの思いで日々活動しております。
まずは、日本の藍や藍染の魅力を世間に広めることが重要です。
次に、40を超える協会所属の事業者が安定した仕事を得られる状況を整えることです。
一部の業者はすでに順調に仕事を行っていますが、私たちは全ての業者が安定して仕事を続けられる環境を作り上げたいと考えています。
そのために、捨てられてしまう予定だった服を集めて藍染めによるアップサイクルを行い、藍染の服を着用してくれる方に配布するプロジェクトを行います。
具体的には、まず、各家庭でサイズが合わなくなったり汚れてしまったりして、「機能的にはまだ着られる」状態で捨てられる子供服や、アパレルメーカーや販売店などで特殊な事情により廃棄される予定の衣服などを中心に寄付を募ります。
協会内外から藍染してくれる業者を募り、アップサイクルした後、子供服の寄付を扱う支援団体等を通じて子供たちに届けます。
子供服をメインターゲットとしたのは、子供服はサイズアウトにより着られなくなることが多いためです。また、食べ物をこぼしてしまったり、泥で汚れたりしている場合でも、藍染でアップサイクルすることで汚れが目立たなくなるという利点もあります。
藍染めの美しさや持続可能性についての理解と関心を高めることで、誰もが参加できるプロジェクトにして行きたいと考えています。
この取り組みにご賛同いただける方のご支援をお待ちしております。
私たちの取り組み:
かつて、日本の人々は、藍染の服を日常的に着用していたと聞きます。その状態を指して、「日本中を藍色に染め上げた」とか、「ジャパンブルー」とかいった表現をされることもあるくらいです。ところが、今や、藍染めは「文化振興」の対象です。より安く、実用的な染色方法が確立してきたために、メインストリームから退いたということです。どんな伝統産業にもある話です。
私たち藍に関わる事業者は、藍の美しさに魅せられた者ばかりです。私たちは常々、日本中が藍色に染まる光景をもう一度見てみたいと思っています。
今回のプロジェクトでは、文化のすそ野を広げ、認知度を向上させるための第一歩として、子供を中心に藍染でアップサイクルした衣服を配布したいと思っています。
藍染の魅力を伝えるために、アップサイクルという手法を選びました。古くなった衣服や捨てられる予定の衣服を藍染めして新たな価値を生み出し、子どもたちに提供するのです。これにより、藍染の素晴らしさや持続可能性についてのメッセージを伝えることができます。
藍染の魅力は、その独特な色合いと柔らかな風合いにあります。藍染めの深い青は、どんなスタイルやシーンにもマッチし、個性的でありながらも上品さを演出します。また、染料として使用される藍をはじめ、染めの工程に使われる材料はすべて、自然界由来のものであり、環境に優しい選択です。持続可能なファッションに興味を持つ多くの人々にとって、藍染は魅力的な選択肢となっています。
このプロジェクトを通じて、私たちは古着アップサイクルの波を広げ、藍染の持つ魅力を多くの人々に届けたいと考えています。私たちのチームは藍染の専門家やデザイナー、熟練した職人たちからなり、彼らの技術と情熱を活かして、古着を一つ一つ丁寧に藍染めし、新しいスタイルと価値を生み出します。
また、このプロジェクトは環境への負荷を減らす一環としても重要です。衣服の製造は資源やエネルギーの消費が大きく、廃棄物も多く生じます。しかし、古着アップサイクルによって、廃棄物の削減や新たな資源の活用に貢献することができます。SDGs17の目標の中では「12つくる責任つかう責任」への貢献が特に期待されます。私たちの取り組みは、ファッション業界におけるサステナビリティの一石となり、持続可能な未来を築く一助となることを目指しています。
また、この藍をPRするための活動が、衣服を購入するのも大きな負担となるような家庭や、様々な事情によって困難を抱えているような子供たちの助けに少しでもなるのであれば、よりうれしく思います。
私たちの目標は、藍文化の認知度を向上させ、藍産業の振興につなげることです。子どもたちが藍染の衣服を身に着けることで、藍に対する興味や関心を育み、将来的には藍を愛する新たな世代を育てることができるでしょう。
私たちのプロジェクトへのご支援は、子どもたちの未来を明るくするだけでなく、藍文化の復興と継承にも繋がります。
このプロジェクトの波及効果
私たちのこの活動は、徳島だけでなく、日本全国に広げていくことを目指しています。なぜなら、藍の文化は日本各地に広がっているからです。各地には有名な染色作家も存在し、彼らを巻き込みながら全国規模のプロジェクトを実現したいと考えています。
その結果、日本中が藍色に染まっていくことや、全国各地で活動している藍染業者が一つになるきっかけとなることが期待されます。藍染めの認知度が広がり、全国の藍関連の強固なネットワークが形成される未来を描いています。
私たちのプロジェクトが成功すれば、藍染の魅力や技術が広まり、日本中の人々が藍染に触れる機会を得ることができます。これにより、藍染に関する文化や産業が盛んになり、藍染の伝統と技術が守られるだけでなく、新たな発展の可能性も生まれるでしょう。
また、全国各地の藍関連業者が協力し合い、情報やノウハウを共有することで、より良い藍染の技術や製品の開発が進むことも期待されます。さらに、藍染に関わる人々が交流し、刺激を受け合うことで、藍染の可能性を広げることができるでしょう。
このプロジェクトが成功すれば、藍染の波及効果は徐々に広がり、日本中で藍染が愛され、支持される文化となることでしょう。私たちはこの未来を信じて、日本全国に藍染の魅力を広めるために努力しています。皆さまのご支援によって、この波及効果を実現する一助となることを心から願っています。
資金の使途:
私たちのプロジェクトでは、500枚の古着をアップサイクルし、再利用することを目指しています。古着を藍染めして新たな価値を生み出し、子どもたちに提供するためには、藍染めの加工費が必要です。
藍染めの一般的な加工費は、グラムあたり40円から60円の範囲です。ここでは、50円として計算します。一着の子供服は一般的に100g以内と考えられますので、500枚の古着をアップサイクルする場合の藍染め加工費は以下のようになります。
100g × 500枚 = 50,000g
50,000g × 50円 = 2,500,000円
また、返礼品の準備、藍染作家とのやり取りや郵送費用など。これらの費用を加えると、その他の手数料などを考え、目標金額は400万円に設定しています。
この目標金額を達成することで、十分な資金を確保し、プロジェクトを成功させることができます。
皆さまのご支援によって、子どもたちが藍染の衣服を身に着けることができ、藍文化の認知度向上と藍産業の振興に貢献することができます。
ご支援いただけること心より感謝申し上げます。
このプロジェクトの課題
このプロジェクトは、持続可能性と環境保護の視点から、有名メーカー・ブランド物の子供服も再活用することを目指しています。
しかしながら、プロジェクトを進める上で、メーカーの商標権や著作権などの制約に直面することが想定されます。
そのためメーカーの協力が不可欠です。
私たちは、商標やロゴの使用に関しては法的な制約を遵守し、メーカーのブランド価値を損なわないよう細心の注意を払います。
代わりに、私たちは藍染技術とデザインの創造力を駆使し、子供服の再活用を実現する方法を模索しています。
このプロジェクトは、持続可能性の取り組みや社会的責任とも連携しており、ブランドイメージの向上にも寄与する可能性があります。
環境に対する配慮や社会貢献活動に重点を置いて取り組みをされている、メーカーのご協力をお願いしたいと考えています。
私たちは、メーカーの協力が得られない場合でも、最善の方法でプロジェクトを実行し、持続可能な未来を実現するために全力を尽くします。
もし、このプロジェクトにご興味をお持ちいただけましたら、私たちの努力をご理解いただき、支援をいただければ幸いです。
支援者へのメッセージ
知る人ぞ知る藍染、知っているようで知らない藍染。
徳島県民にとっては、幼い頃から身近な存在でしたが、実際の魅力を理解している人は少ないです。
かつては日本中を席巻したメインカルチャーだった藍染は、今や「伝統工芸」として扱われ、保護される対象となっています。
しかし、藍染はまだ私たちの社会にとって必要な存在です。天然の原料だけを使いながら、美しい色を表現する技術。
それは継承すべき文化であり、後世に語り継いでいくべきものだと考えています。
人にも地球にも優しいモノづくりであり、古来からの生きる知恵です。
これからの時代、ますます需要が高まるでしょう。
藍染について全く知らない人はそう多くはいないと思いますが、深く考えたり学んだりしたことがない人も多いのではないでしょうか。
聞いたことはあるけれど、詳しく知らない。そんな人たちにこそ、藍染を知るきっかけとなってほしいのです。
藍文化の継承と、子供たちの笑顔を同時に実現する、一石二鳥のプロジェクトです。
この機会に、藍染の奥深い世界に足を踏み入れてみませんか。
もちろん、もともと藍染が好きな方にもご支援いただきたいです。近所の子供たちが藍染の服を身に着ける光景は、藍染ファンの皆さんにとって、たまらなく素晴らしい光景だと思います。
私たちは、藍文化の認知度向上と藍産業の振興を目指しています。
皆さまのご支援によって、子供たちが藍染の魅力に触れることができ、藍染の未来への一歩を踏み出すことができます。ぜひ、私たちのプロジェクトにご賛同いただき、ご支援いただけると幸いです。
心からの感謝を込めて、よろしくお願いいたします。
挑戦者の自己紹介
林 広
所属:一般社団法人藍産業振興協会
役職:代表理事
1991年に「藍染工房ルアフ」を現住所に設立し藍染職人となる。
「徳島県藍染研究会」において会長、副会長を歴任。
南相馬産の藍葉を用い、その藍葉でスクモ造りを完成、「南相馬藍」を創出しブランド化に成功。
「にし阿波世界農業遺産」ブランド「ソラの藍」を完全有機のカヤ農法により、大地のエネルギーと太陽のエネルギーが充満した「飲んで良し、食べて良し、染めて良し」のオールラウンダー藍を創出し、その藍染担当となる。
深刻な阿波藍葉不足の改善と農業と福祉を連携させた藍造りを確立、大地の癒やしやデドックス効果、休耕田利用によるSDGsの多様と若者の雇用で限界集落化への若者雇用と藍葉増産を実践する。
地球温暖化で蚊が媒介する日本脳炎やデング熱、マラリア、西ナイル感染症のまん延に藍染が脚光を浴びる中、藍染が世界救済の一助となり得るならば「藍の場」造りが天命と悟り生かされております、どうぞよろしくお願いいたします。
Toru Nishiharaさん
応援しています。