はじめまして、徳島大学大学院創成科学研究科理工学専攻
博士前期課程2年の武藤実です。
現在、私は安野・鈴木研究室で研究を行っています。
この研究室は20年以上「SMART」の大会運営に携わってきました。
この自律移動型ロボットの大会、SMART(Smart Mobile & Autonomous Robot Tournament)は、2000年に始まりました。
主に四国の中高生が参加し、地域の人材育成と活性化を目的としています。
参加者は、ハードウェアとソフトウェアの両方に触れられるロボット製作の過程で、課題解決力、論理的思考力、コミュニケーション力を養うことができます。
今年の大会「SMART2024四国大会」は、2024年8月3日(土)四国中央市で開催します。本大会では、モノづくりやプログラミングに興味を持つ中高生たちに実践的なロボット製作の場を提供します。
災害大国と呼ばれる我が国において、近年では災害発生時、救助活動を行うことが出来るロボットの活躍の場が広がっています。このような背景から救助活動を今大会のコンセプトに設定しました。
ロボット製作に挑戦したいチームを歓迎し、参加者にとって有意義な体験となるよう努めています。
私たちはクラウドファンディングを通じて、大会の質を高め、より多くの参加者にこの貴重な機会を提供するための資金を集めることにしました。
私がSMART2024四国大会を運営する理由
私は研究室での研究活動において、モノづくりの自由さとその中に潜む挑戦に魅了されました。
モノづくりは、自由がゆえに面白いものです。
したいことが実現できた時の喜び、できなかったときの悔しさやもどかしさ、
これらの感情すべてが、モノづくりの醍醐味です。
研究を進める中では様々な課題や困難に直面しますが、それらの解決策を見つけ出した時、私は「モノづくりって自由で面白い」と心から感じました。
何かを作る際、その方法は一つではありません。
チームであれば、メンバーそれぞれが異なるアイデアを持ち寄ります。
それらを組み合わせた時に、一人では決して実現できなかったことが実現します。
個人で黙々とするモノづくりも好きですが、チームで何かを作り上げることには、もっと大きな自由と楽しみがあります。
このような経験をもとに、私たちは「SMART2024四国大会」を運営し、未来を担う中高生にも同じような体験をしてもらいたいと考えています。
この大会を通じて、チームで一つのロボットを作り上げることで、
参加者にも「モノづくりってちょっと面白いかも」と思ってもらえたら、
それが私たちの大きな喜びです。
チームメンバーの紹介
このプロジェクトは、17名のメンバーたちと共に進めています。
主にこのプロジェクトに関わるメンバーを紹介します。
安藝弥己(あき よしき)
所属:徳島大学大学院創成科学研究科理工学専攻 博士前期課程1年
出身:徳島県
特技:電車を製作した経験あり
コメント:皆様のご支援のもと、歴代で一番よい大会にしたいと思います。
櫻井涼太(さくらい りょうた)
所属:徳島大学大学院創成科学研究科理工学専攻 博士前期課程1年
出身:神奈川県
趣味:音楽、映画鑑賞
コメント:活動を広く認知、共感してもらえるように広報活動に力を入れます。
代表を支えるメンバーである、安藝さん(右)と櫻井さん(左)
私たちのチームは、各メンバーがそれぞれの専門知識と経験を活かして、中高生にモノづくりの楽しさと教育的価値を提供することに全力を尽くしています。
教育現場において
教育現場では、プログラミングやモノづくりの教育が徐々に重視されていますが、実際に手を動かして学べる機会は依然として限られています。
特に中高生にとって、学校のカリキュラムだけでは、実際の技術的課題に対処するための実践的なスキルを身につけることが難しいのが現状です。
こうした背景のもと、「SMART2024四国大会」は、若者たちが実世界の問題に直面し、解決策を見つけるためのプラットフォームを提供します。
この大会は、参加者が自律移動型ロボットを設計し、プログラミングする過程で、創造的かつ批判的な思考力を育成します。
競技課題に対して、ハードウェア面ではロボットの組み立てを行い、ソフトウェア面ではロボットの制御プログラムの構築を行います。
一連の活動により、参加者は技術的なスキルだけでなく、プロジェクト管理やチームワークの重要性を学びます。
また、大会の開催は、単なる技術競技を超え、参加者が社会に貢献する方法を学ぶ場ともなっています。
大会の魅力は、すべてのチームが自由にアイデアを試し、失敗を恐れずに挑戦できる環境を提供するところにあります。これにより、中高生は失敗から学び、次に向けての改善点を見つけることができます。
「SMART2024四国大会」では、モノづくりの楽しさと同時に、失敗を通じて学ぶ重要性を伝えています。
プロジェクトの困難な課題
「SMART2024四国大会」の運営において、最も困難な課題は参加者のレベルに合わせた競技課題の作成です。
中高生が参加するこの大会では、彼らの創造性を十分に発揮してもらうために、課題が難しすぎることも簡単すぎることもなく、様々な意見を出し合って達成できる適切な難易度で設定する必要があります。
このプロセスは、単に知識を試すテストではなく、参加者が自分たちのアイデアを形にし、実際に機能するものを創り出す機会を提供するためのものです。
参加者には多様な技術的選択肢を提供することが重要であり、これによって目的に沿った論理的思考を育成し、モノづくりの自由さを体感してもらうことができます。
この適度な難易度の競技課題を作成する作業は、技術的な知識だけでなく、教育的な洞察をも要求されるため、SMART2024四国大会プロジェクトにとって大きな挑戦です。
私たちは、参加者がそれぞれの能力を最大限に発揮できるような環境を整えることに注力しています。
目指す未来について
この「SMART2024四国大会」は、ただのロボットコンテストではありません。
日本や世界で多数開催されているロボットコンテストの中でも、この大会は中高生にとってモノづくりの世界への入口となり、次世代を担うエンジニアとしての最初の一歩を踏み出す場です。
モノづくりは成功と失敗の連続であり、なぜ失敗したのか、次どうすれば成功するかを学び、実践することが非常に重要です。
また、チームでの作業中には意見の衝突が起こることもありますが、
これは貴重な学びの機会です。自分の意見に固執するのではなく、
チーム全体でより良い成果を出すためにどうすれば良いかを一緒に考え、
解決策を見つける過程で、技術力だけでなくコミュニケーション力や協調性も養われます。
私たちが目指すのは、参加者がモノづくりの面白さと大変さを体験し、それによってモノづくりに少しでも興味を持ってもらうことです。
そして、この大会が四国エリアでの人材育成と地域活性化に貢献することを願っています。
未来を担う地域の若者たちがこのプロジェクトを通じて技術的なスキルと共に、
社会で必要とされる多様な能力を身につけ、
地域社会に貢献できる人材へと成長していくことが私たちの最終的な目標です。
支援してほしいこと
私たちが今回クラウドファンディングで求める支援は、今年度開催される「SMART2024四国大会」の運営費用に使用させていただきます。
前年大会では、地域資源を活用することを目的とした表彰用の徳島県産材の木製メダルが、予算の制約により未完成の状態で授与することになってしまいました。
今年こそは、木製メダルを完成させて授与したいと考えております。
さらに、国内でのSMARTの大会を充実させるために、運営にかかわる私たちの技術や経験を養う目的で、現在開催が検討されているマレーシアでのSMARTの大会にも参加したいと考えています。
この大会は大学生も参加対象となるため、応援いただいた寄付金額に応じて、運営のメンバーの参加支援に使用させていただければと考えています。
これにより、私たち学生が国際的な舞台で実力を発揮し、さらなる経験を積むことができます。
私たちは、このプロジェクトを通じて、地域社会の活性化だけでなく、国際的な技術交流にも貢献することを目指しています。
皆さまの温かい支援が、この大望を実現するための重要な一歩となります。
支援のお願い
私たちは「SMART2024四国大会」の運営を通じて、中高生にモノづくりの面白さと創造的な挑戦の喜びを提供したいと考えています。この大会が成功するためには、皆さまのご支援が不可欠です。
モノづくりの楽しさをより多くの若者に広め、彼らが技術と創造性を駆使して未来を切り拓くための一助となるよう、私たちの活動を応援していただければ幸いです。
ぜひ、私たちと一緒に、モノづくりの面白さをもっと広げていくことに賛同いただけましたら大変嬉しいです。皆さまからのご支援を心よりお待ちしております!
国立大学法人徳島大学への寄付と税制について
本プロジェクトへのご寄付は、徳島大学基金「教育・研究・社会貢献事業」への寄付として受入れ、支援に役立てます。徳島大学基金からの謝意としては、広報誌、教育・研究・社会貢献事業報告書をお送りさせていただいております。
国立大学法人徳島大学へのご寄付につきましては、個人からの寄付では所得税の所得控除、住民税(徳島県と県内市町村が条例で指定する寄付金として)の所得控除、法人からの寄付では法人税の損金算入が認められます。
寄付金領収書は本プロジェクト終了日である、2024年6月30日の日付けで発行いたします。税制上の優遇措置をお考えの方は対象となる年にご注意ください。
個人からのご寄付
国立大学法人徳島大学に寄付金を支出した場合は、所得控除制度が適用され、(総所得金額の40%を上限とした寄付金額)から2,000円を差し引いた額が課税所得から控除されます。
実際の税控除額は前記の控除額に各人の税率を乗じたものになります。
個人住民税については、(寄付金(総所得額の30%が限度)-2,000円)×10%が寄付控除額となります。
10%の内訳は、都道府県が指定した寄付金が4%、市町村が指定した寄付金が6%となっています。
確定申告期間に所轄税務署で確定申告手続きを行う必要があります。その際に、国立大学法人徳島大学が発行する『寄付金領 収書』が必要になります。
住民税の控除適用のみを受けようとする方は、『寄附金領収書』を添えてお住まいの市町村へ「都道府県民税・市町村民税控除申告」を行ってください。
法人からのご寄付
法人からのご寄付につきましては、寄付金額全額が当該事業年度の損金に算入されます。
この寄付金による損金算入は、国立大学法人徳島大学が発行する『寄附金領収書』で手続きができます。
振込によるご寄附について
このプロジェクトはクレジットカード決済以外に銀行、郵便振込によるご寄附も受け付けています。
入金確認のための支援者様の振込名義などをお知らせいただく必要があります。銀行、郵便振込によるご寄付の場合は必ずご記入をお願いいたします。
≪手順≫
①リターンのコースを選択し、「寄附するボタン」を押してください。
金額を確認し、配送先住所の入力を終えると、振込で支援するかカードで決済するかを選択できます。
表示される画面に従い、次の事項を入力してください。
振込先、口座番号等は申し込みをいただいたのち、支援者様に自動返信メールにて連絡します。
・振込名義人のお名前
・金額
・寄附コースの名称
・領収書などの送付先住所、電話番号、メールアドレス
②ご注意事項
・振込に際しては振込手数料のご負担をお願いいたします。
・カード決済でご利用できるのは、VISA・MASTERのみとなっております。
挑戦者の自己紹介
武藤実
所属:徳島大学大学院創成科学研究科理工学専攻
役職:博士前期課程 2年
兵庫県の三田市出身です。大学生生活の最後の年、修士論文に向けて「手動車いすの片流れ抑制制御に関する研究」をしています。リフレッシュとして好きなことを取り入れながら、メリハリをつけています。好きなことは、歌うことと、体を動かすことです。最近はカラオケで「ケセラセラ」の練習に励んでいます。夏が近づいてきたので、野外音楽フェスを楽しみに日々生きています。
もりひろさん
「SMART2024四国大会」が大成功となりますように!
皆さんの頑張りに期待しています。