私達は、幼児・児童・生徒とその保護者を対象とした「おもしろワクワクサイエンス展」を毎年開催しています。
このサイエンス展は、いろいろな方々や団体の支援をいただき、20年以上続けてきている活動です。
化学を中心にサイエンスに関する体験実験を実施し、児童生徒の様々な「もの」に触れる喜びの保証、日本の未来を担う児童生徒に、サイエンスの重要性・面白さや不思議さを伝えることにより、サイエンスに興味のある児童生徒の健全な育成をサポートする活動をしてきました。


2019年に開催した時の様子
コロナ禍で子供たちの夏休みの活動が制限される中、昨年初めて実験キットを事前に家庭に配布し過程で実験しながら、当日、教員や大学生にZoomを通して指導してもらうというオンライン形式で実施しました。
今年も、8月の感染状況を鑑み、オンライン中心のハイブリッド方式で実施します。


2021年のオンライン開催の様子です。
体験キットの配送料など膨らむ経費を賄うために、クラウドファンディングに挑戦することにしました。
皆様からのご支援をサイエンス展の開催費にあてたいと考えております。
このプロジェクトへの想い
はじめまして香川大学教育学部の高木と申します。
おもしろワクワクサイエンス展の開催責任者をしています。

私は近年、新規磁性イオン液体に関する研究やイオン液体の合成とその溶解特性に関する研究など、イオン液体に関する研究を続けてきました。
イオン液体は、ユニークな溶解性を持つ液体であるのみならず、揮発しない、燃えない溶媒で、グリーンケミストリーのコンセプトに合う物質であり、機能を持った新しい液体として、ますます注目を浴びています。
また、物質の不思議と、環境に優しいマイクロスケール化を進めた教材化を行なっています。
マイクロスケールケミストリーは、実験室でなくても実施することができ、3密を回避することができるなど、その有用性が高まっています。


香川県には児童がいつも体験型の活動ができるサイエンス館がありません。
最初は、サイエンス展を実施することによって香川県の児童生徒に少しでも「もの」に触れる機会を作ってあげたいなと思ってこの活動を始めました。
当初は、デパートの催事場を活用して行いました。
担当の方に本当に献身的に協力していただき、次年度以降も続けてくれないかと依頼され、この活動が少しでも子供たちが喜ぶ活動になればいいなと思いました。

現在は、新型コロナウイルス感染症が蔓延し、ワクチンや特効薬の国産化が渇望されています。
幅広く、すべての人々に十分な薬を届けるためには、化学の底力は欠かせません。
KSDG(Kids’ SDGs)は、子供たちのSDGsの挑戦です。
未来を担うすべての子どもたちにワクワクする体験を提供したいと思います。
【おもしろワクワクサイエンス展の趣旨】
1)化学などのサイエンスに関するonline教材の作成、及び、オンラインデモンストレーション、遠隔指導を通して体験実験を実施し、限られた条件の中で児童生徒の様々な「もの」に触れる喜びの保証、日本の未来を担う児童生徒に、サイエンスの重要性、面白さや不思議さを伝えることにより、サイエンスに興味のある児童生徒の健全な育成をサポートする。
2)ICT 活用下での子ども理解・教育の機会均等: ICT活用による公平な教育の機会均等を保証し、制限がある場合の児童生徒の指導方法について理解を深める。
3)持続可能なボランティアマネジメント理解:サイエンス展を運営サポートする方法論について理解し、実践を通してスキルを獲得し将来の指導に生かす。

このサイエンス展では、「化学」 だけでなく、広く科学(サイエンス)に関わる内容も展示・実演してきました。
本年度も例年同様サイエンスへの素朴な疑問や好奇心を感動につなぐ機会を提供できるよう、またサイエンスを通してよりよい社会について考える一助として頂けるよう、
1)キットを準備する遠隔実験講座、
2)ビデオ視聴講座
を準備しました。
また、香川大学が推進するブルネイ国との共同研究である「食育プログラム」からもブース出展しています。
全部で14のブースで科学体験などを行うことができる予定となっています。
お申し込みはこちらから
http://www.kms.ac.jp/~yakubutu/wakuwaku2022.html
1.イオン液体で遊ぼう
Let's make Magnetic Ionic Liquids and play!
2.色が変わる不思議な水
Color-changing water science experiment
3.カラフルビーズを作ってみよう!
Let's make colorful beads!
4.カラフルなサイコロと白地のサイコロ
Wonderful polyhedra in nature: Let’s try making a cube without using glue
5.ショウノウ舟をつくろう!
Let's make a camphor boat!
6.薬剤師体験「お菓子な!?おくすり」
Pharmacist Experience; How to wrap powder medicines
7.匂いの記憶と特徴
Human potential for detection and recognition of fruit aroma
8.模型で見る四国の鉄道
Exhibiting and driving model railroads in Shikoku
9.何でも凍る!?-196℃の世界をのぞいてみよう!
Everything freezes! Take a peek into a world of -196 oC!
10.ミクロの世界を観察しよう
Let's observe the microscopic world.
11.家でできる簡単実験~カラフル焼きそばとスライム~
Chemical experiments at home: colorful fried noodles and slime
12.太陽電池をつくってみよう
Solar cells for clear energy
13.液晶の世界
The world of liquid crystals
14.食育プログラム
Nutrition Education Program
【クラウドファンディングを行う必要性】
参加者には金銭的な負担なく行事に参加していただけるよう、参加費無料での実施を続けていきたいと考えています。
今後も新型コロナウイルス感染症の影響が懸念されるため、オンライン開催を計画しています。
より良い実験内容の開発を行い、持続可能な運営ができるように、趣旨に賛同いただける方にご協力をお願いしたいと考えています。


昨年は、十分な広報ができていないにもかかわらず、参加者の1割くらいのかたに香川県外からご参加いただきました。
香川県内の子供たちには、チラシを配布し、参加を呼びかけることができますが、香川県外の皆様にこの活動をお知らせするには今までの広報では限界があります。
趣旨にご賛同いただける皆様方のお力をお借りし、直接交流できるのは2日間ですが、お家から出られないで退屈しているお友達や、夏休みの宿題に困っているお友達と香川大学のスタッフがお手伝いできたらいいなと思っています。
皆様のご支援よろしくお願いいたします。


香川大学への寄付と税制について
皆様から頂いた寄附金の一部をCF手数料やリターンの為の経費に充てさせていただきます。
寄附金領収書は本プロジェクト終了日の日付けで発行いたします。
税制上の優遇措置をお考えの方は対象となる年にご注意ください。
【所得税控除】
個人や法人からの国立大学法人に対する寄附については、所得税法上の寄附金控除の対象となる特定寄附金または、法人税法上の全額損金算入を認められる指定寄附金として財務大臣から指定されています。
○個人・・・2千円を超える部分について、寄附金を支出した年中総所得の40%を限度に当該所得から控除可能です。
○法人・・・全額損金算入可能です。
振込によるご寄附について
このプロジェクトはクレジットカード決済以外に銀行、郵便振込によるご寄附も受け付けています。
入金確認のための支援者様の振込名義などをお知らせいただく必要があります。銀行、郵便振込によるご寄附の場合は必ずご記入をお願いいたします。
≪手順≫
①リターンのコースを選択し、「寄付するボタン」を押してください。表示される画面に従い、次の事項を記載してご連絡ください。
振込先、口座番号等は申し込みをいただいたのち、支援者様に自動返信メールにて連絡します。
・振込名義人のお名前
・金額
・寄附コースの名称
・領収書などの送付先住所、電話番号、メールアドレス
②ご注意事項
・振込に際しては振込手数料のご負担をお願いいたします。
挑戦者の自己紹介
高木由美子
所属:香川大学教育学部
役職:教授
イオン液体に関する研究や物質の不思議と環境に優しいマイクロスケール化を進めた教材化を行なっています。
研究キーワード:
イオン液体, 希少糖, 化学教育, 有機合成化学
monden_junさん
娘らに楽しいサイエンス授業をありがとうございます!!
このような企画は夏休みをどう過ごすか悩んでいる保護者には有り難い企画です。是非続けてください。