プロジェクト
医師が患者さんと寄り添い医療を提供していくには、日々継続的な学びが必要となります。
例えば、手術を行う外科医の学びは、手術書を読み、手術を見て覚える、というものです。現在の手術書は紙ベースで動きがなく、臓器の平面図しかないため、手術の流れや実際の視野をイメージすることが困難です。
近年、動画コンテンツの共有が容易になり、医療の学び方も大きく変化してきました。
ある時、手術の学びのために後輩が海外の手術動画のユーチューブを見ながら、手術の勉強をしているのを目の当たりにしました。この時、ある違和感を覚えました。医療関係者以外も目にするユーチューブでこのような手術動画が流れることに対する倫理的な問題と、自分ならもっと教育的に役に立つ手術動画コンテンツを作れるなと思いました。
その時の思いを実現するために、私の専門分野である耳鼻科分野の長年培ってきた経験や人脈から教育用DVDの作成を行うプロジェクトを開始することにしました。
はじめまして、南修司郎です
はじめまして、国立病院機構東京医療センターの南修司郎です。小児難聴、人工内耳手術を専門とする耳鼻咽喉科専門医として診断・治療・研究・教育を行ってきました。
私が勤務している国立病院機構東京医療センターは、独立行政法人国立病院機構が運営する病院です。重篤な救急患者に対応する三次救急医療対応の救急救命センターの機能を持ち、感覚器センターとして全国の中心機関という側面もあり、国立がんセンターとの連携でがんに対する高度医療への対応も行っています。
2010年より、東京医療センターの人工内耳センター長、耳鼻咽喉科医長として老若男女の様々な患者さんに携わり515例 （※2007年11月～2020年10月）の人口内耳手術等を行い、優れた聴力温存テクニックで最小の皮膚切開の手術を実施し合併症ゼロ、最高の聴こえを目指して参りました。
耳鼻咽喉科の現状
耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の疾患は、首から頭部の耳・鼻・のどに関係します、更にこの狭い領域には多種多様の機能が存在しアレルギー、めまい、顔面麻痺、いびき、声とことばや飲み込みの異常などバラエティーに富む疾患があります。耳鼻咽喉科・頭頸部外科の特徴は、疾病の治療だけでなくQOL（Quality of Life:生活の質）も重視する点です。
近年、大学病院の耳鼻咽喉科では、頭頸部癌を専門とする主任教授が増え、耳科学を専門とする主任教授は減ってきています。
耳科手術は、非常に専門性が高く、特別なトレーニングを必要とする手術であり、耳科学を専門とする主任教授の数が減ることにより、日本の耳科手術レベルが低下することを心配し、このプロジェクトを行いたいと考えています。
日本耳科学会の会員数も減少傾向であり、日本耳科学会が認定する2020年度の耳科手術指導医は全国で142名、耳科手術認可施設は93施設しかありません。
取り組んできた、第1弾耳科手術教育DVD
私が耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の専門を選んだのは、慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科学教室に入局し主任教授の小川郁教授に耳科学をご指導いただいたことです。その後、ミシガン大学クレスゲ聴覚研究所に留学を行いました。
その過程で多くの素晴らしい医師と専門性・技術力の高い手術に触れてきました。
手術は、①見て→②やって→③教える、という３ステップを経て上手くなっていきます。これまで、「①見て」はある程度奨励数の多い病院でなければ、十分な量を見ることできませんし、その施設でのやり方しか見ることができません。製作する耳科手術教育用DVDは、優れた複数の術者の監修を受けることにより、充実した「①見て」を体験することができます。
2021 年から日本コクレア社の奨学寄付金により、第1弾の教育用DVDを作成しました。このDVDは、耳科手術において、非常に優れた術者に監修の協力をいただくことができました。監修者の手術手技が映像として何度も見ることができ学びに活かせるようになっています。
【慶應耳科手術教育DVD(2021年)】
・外耳道削開型・乳突非開放型鼓室形成術 杏林大学 増田正次 監修
・中耳真珠腫（乳突腔充満）済生会宇都宮病院 新田清一 上野真史 監修
・鼓室形成術―鼓室形成の手技― 防衛医科大学校 水足邦雄 監修
・アパセラムCを用いたアブミ骨手術 オトクリニック東京 小川 郁 監修
・顔面神経減荷物術（経乳突法）国立病院機構東京医療センター 和佐野浩一郎 監修
・早期外耳ガ癌（T1-2）に対する側頭骨外側切除術 慶應義塾大学 大石直樹 監修
・人口内耳植込み手術（コクレアC1632）国立病院機構東京医療センター 南修司郎 監修
第1弾教育用DVDのカバー
支援して欲しいこと、第2弾の耳鼻手術教育DVDについて
耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域は、首から頭部の耳・鼻・のどの感覚器官に関係する疾患を扱っています。第1弾教育DVDで取り上げた手術法はほんのごく一部です。まだまだ、必要な手術事例があります。医師として各自がそれぞれの置かれた場所でしっかり学ぶための助けになるのがこの教育DVDであると確認しいています。
このことは、日本全国で、質の高い耳手術が行われることで、耳の疾患で苦しんでいる患者さんを救うことができます。このプロジェクトは、複数の優れた術者に監修の協力をいただくことが、重要なポイントであり、第２弾では、海外の優れた術者にも参加していただくことを考えています。第2弾の教育DVDは、2023年完成を目指し予定では、300枚のDVDの作成を考えています。
支援のお願い
これから、耳手術をやっていきたい若手耳鼻咽喉科医にとって、この耳科手術教育用DVDにより、手術上達ステップ「①見て→②やって→③教える」の①を充実させることができます。耳科手術教育用DVD第２弾を作製し、全国の耳手術をやっていきたい若手耳鼻咽喉科医に配ることができます。
このような取り組みへの資金確保は、文部科学省科学研究費や各財団研究支援には現時点ではあまり合致しないことが現状です。医師を育てるというプロジェクトは、即効性が必ずしもあると断言できません。しかし、何もしないというのではなく確実に手術を上達させるツールとして提供できるのであればそれを、地道に継続していくことが必要であると確信しています。
したがって、確実にかつ素早くこのプロジェクト資金を確保し、耳科手術の上達を進めるためにも皆様のご厚意を頂く形のクラウドファンディングを頼りたいと思う次第です。皆様のご支援を賜りたいと思っております。
耳科手術教育DVDプロジェクト協力体制
本プロジェクトは、全国の耳手術をやっていきたい若手耳鼻咽喉科医の学びを深め継続するための協力体制があります。
耳科手術教育DVDプロジェクトチーム
・杏林大学 増田正次
・済生会宇都宮病院 新田清一 上野真史
・防衛医科大学校 水足邦雄
・オトクリニック東京 小川 郁
・国立病院機構東京医療センター 和佐野浩一郎
・慶應義塾大学 大石直樹
独立行政法人国立病院機構「東京医療センター」への寄付と税制について
皆様から頂いた寄附金の一部をCF手数料やリターンの為の経費に充てさせていただきます。
寄附金領収書は本プロジェクト終了日である、2022年６月3日の日付けで発行いたします。税制上の優遇措置をお考えの方は対象となる年にご注意ください。
国立病院機構は独立行政法人通則法第２条第１項に規定する独立行政法人であり、「特定公益増進法人」として定められています。ご寄附なされた個人又は法人は、税制上の優遇措置が受けられます。
１．個人の場合は、所得税法等の規程により「寄附金控除」の取扱いができます。
２．法人の場合は、法人税法等の規程により、一般の寄附金の損金算入限度額とは別枠で損金算入限度額まで「損金」に算入することができます。
※優遇措置の詳細は、国税庁にお問い合わせ頂くか、国税庁のホームページでご確認ください。
振込によるご寄附について
このプロジェクトはクレジットカード決済以外に銀行、郵便振込によるご寄附も受け付けています。
入金確認のための支援者様の振込名義などをお知らせいただく必要があります。銀行、郵便振込によるご寄附の場合は必ずご記入をお願いいたします。
≪手順≫
①リターンのコースを選択し、「寄付するボタン」を押してください。表示される画面に従い、次の事項を記載してご連絡ください。
振込先、口座番号等は申し込みをいただいたのち、支援者様に自動返信メールにて連絡します。
・振込名義人のお名前
・金額
・寄附コースの名称
・領収書などの送付先住所、電話番号、メールアドレス
②ご注意事項
・振込に際しては振込手数料のご負担をお願いいたします。
挑戦者の自己紹介
南 修司郎
所属：国立病院機構東京医療センター
役職：耳鼻咽喉科医長
職名：人工内耳センター長、耳鼻咽喉科医長
専門分野：人工内耳手術、鼓室形成手術、頭頸部がん、耳鼻咽喉科一般
資格：日本耳鼻咽喉科学会専門医、人類遺伝学会臨床遺伝専門医、頭頸部がん専門医、日本がん治療認定医、補聴器適合判定医
耳鼻咽喉科の専門家として
・YouTubeチャンネル「Dr南＆瀬戸の小児難聴講座！」
・AVT Tips動画プロジェクト
・オーディトリーバーバルセラピー（Auditory-Verbal Therapy、以下AVT）
・note
・Twitter
私の実家は曽祖父から続く耳鼻咽喉科の家系に生まれました。知らず知らずにいろんなことを「見て」きました。そのアイデンティティーによるものなにか、患者さん、ご家族等に向けてわかりやすく、正しい医療情報を届けることをライフワークとしています。若手医師が耳科手術を上達させるための教育用DVDの作成プロジェクトを進めています。
コメント20
南 修司郎
ありがとうございます。引き続き頑張ります！！
Shinsaku Matsudaさん
微力ながら支援させて頂ければ幸いです。
南 修司郎
温かいご支援感謝しています。
廣瀬 由紀さん
勉強させていただきます。楽しみにしています。
南 修司郎
ありがとうございます。活用していただける教育DVDになっていると思います。継続していけるよう頑張ります！！
佐山 章子さん
南先生、応援しています！
南 修司郎
ありがとうございます。実現できるように頑張ります。
秋吉亮平さん
小児や難しい疾患・悩ましい症例に対する人工内耳の植込み術について、日本のリーダー的な存在として引張っていってください。
南 修司郎
ご支援いただき誠にありがとうございます。有難いメッセージは力になります。
岡村 純さん
DVD楽しみにしています。
南 修司郎
ありがとうございます。次回の教育DVDが作成できるように頑張ります。
Takayuki Okanoさん
ポストコロナ時代へ向けた新しい取り組みを応援します
南 修司郎
ご賛同いただきありがとうございます。しっかりと進めていきます。
kohentona0105さん
第一弾DVD、試写会も併せて非常に勉強になりました。
第二弾も是非ご作成頂けましたら嬉しいです。
南 修司郎
ご参加いただきありがとうございました。第二弾DVDが実現できるように進めていきます。引き続きよろしくお願いいたします。
梶原理子さん
たくさんの先生の手術を拝見したいと思っていますので、大変いい企画だと思います。感謝いたします。
些少ではございますが、お役立ていただければと思います。
南 修司郎
ありがとうございます。教育DVDを見ていただけこと期待しております。
小形 章さん
素晴らしい試みだと思います。老兵もわずかながら応援させていただきます。
南 修司郎
ありがとうございます。温かいメッセージは力になります。
小島 敬史さん
微力ながら応援させていただきます！第一弾、第二弾含めて非常に楽しみにしております。
南 修司郎
ありがとうございます。教育用DVDがお役に立てれるように進めていきます。クラウウドファンディングで活動を知って頂ける機会になればと期待しています。
大平 真也さん
耳科手術を志す者としてこのような企画をご支援させていただけることを大変光栄に思います。
南 修司郎
ありがとうございます。温かいメッセージは力になります。
栗田昭宏さん
DVD楽しみにしています。
南 修司郎
ありがとうございます。第2弾DVDも作成できるように頑張ります。
M-SSTさん
応援しています！
南 修司郎
ありがとうございます。プロジェクトが進むよう頑張ります。
中上 桂吾さん
耳科手術は施設ごとにやり方にも違いがあるため，慶應義塾大学メソッドを拝見できるのは大変勉強になります．
この活動が慶應義塾大学耳鼻科の他専門班にも広がっていくことを期待しております．
南 修司郎
このプロジェクトへご賛同いただきありがとうございます。教育用DVDを多くの方に見て学ぶ助けになることを期待しています。
内田育恵さん
南先生のご活動を応援します。教育DVD、是非拝見したいです。
南 修司郎
ありがとうございます。優れた術者監修の教育DVDになっていると思います。
羽賀聖吾さん
こんにちは、1年前に私の息子がお世話になりました。
将来的には孫やその下の子供たちもお世話になる可能性が高いので、非常に興味のあるプロジェクトです。
是非とも応援させて頂ければと思います。
南 修司郎
ご支援・ご声援いただき誠にありがとうございます。若手医師の助けになれることを期待しています。
瀬戸 由記子さん
南先生ほんとすごい！アクティブ！応援します！DVDもたのしみです！！
南 修司郎
ありがとうございます。いつもご協力いただいていて感謝しています。
島田貴信さん
全国に広めてください。応援してます。
南 修司郎
早速のご支援・ご声援いただき誠にありがとうございます。多くの方に届けられるように頑張ります。
gaby_abcoさん
南先生頑張ってください。
南 修司郎
早速のご支援ありがとうございます。大変力になります。
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寄附受入情報
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- 国立病院機構東京医療センター
本プロジェクトに寄付をしていただいた方には、独立行政法人国立病院機構東京医療センターから寄付の受領書をお送り致します。独立行政法人であり、「特定公益増進法人」への寄付になりますので、ご寄附なされた個人又は法人は、確定申告の際に受領書を提出することで税制上の優遇措置が受けられます。
このプロジェクトはオールイン型ですので、目標金額の達成状況によらず支援が実施されます。
保谷 則之さん
締め切り間際になり申し訳ありません。陰ながら応援しています。