論文報告:エコーによるサルコペニア評価
筋萎縮ゼロプロジェクトの御支援ありがとうございます。新たな研究成果が論文として受理されました。
『Ultrasound assessment of muscle mass has potential to identify patients with low muscularity at intensive care unit admission: A retrospective study』
Yuta Arai, Nobuto Nakanishi, Yuko Ono, Shigeaki Inoue, Joji Kotani, Masafumi Harada, Jun Oto
Clinical Nutrition ESPEN. 2021
この研究ではICU入室時の超音波検査による筋肉量評価がサルコペニア(低筋肉量)の評価に有効であることを報告しました。筋肉というのは重症疾患と戦ううえでとても重要な臓器になります。ICU入室時の筋肉量が多い程、予後がよくなります。逆に筋肉量が少ない患者さんでは栄養管理やリハビリ管理など重点的に行う必要があります。このような筋肉が少ない状態をサルコペニアといいます。しかし、この筋肉量はどのように評価すればよいでしょうか?現時点では重症患者における筋肉量評価の方法は確立できておりません。
現在重症患者における筋肉量評価はCT検査がスタンダードになっておりますが、CT検査は被曝のリスクやCT室への移動が必要なために、ルーティンで重症患者の筋肉量評価に用いることはできません。そこで、我々は超音波による筋肉エコーがICU入室時の筋肉量評価に有効であると仮説を立てて後方視的に研究を行いました。ICU入室時に筋肉エコーを行った133人を対象として、そのうちにICU入室時にCT検査も行っている89人を解析対象としました。CTによる全身の筋肉量評価とエコーによる大腿部の筋肉量評価は相関して、エコーで高い診断精度でサルコペニア(低筋肉量)を評価できることが分かりました(AUC 0.76-0.84)。また大腿部の筋肉のみでなく、腕や横隔膜の筋肉の大きさも全身の筋肉量と相関することが分かりました。
今後はICU入室時に筋エコーを評価して、その患者さんに応じた栄養管理やリハビリなどを積極的に行っていきたいと思います。
筋萎縮ゼロプロジェクトの取り組みは皆様の支援で成り立っております。謝辞に筋萎縮ゼロプロジェクトの事を記載させて頂きました。「We thank people who supported the nonprofit crowdfunding of Muscle Atrophy Zero Project, which aims to prevent muscle atrophy in patients.」これからも筋萎縮ゼロを目指してどんどん活動してきます。まだまだ筋萎縮ゼロプロジェクトは始まったばかりです。
何があっても日々努力していきます。今後とも宜しくお願い致します。
中西信人
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