鳴門教育大学長のメッセージ 山下 一夫
鳴門教育大学長の山下です。皆様には、日頃から鳴門教育大学の発展にご支援・ご協力いただき、誠にありがとうございます。
明るい未来のために、クラウドファンディングを用いて、多くの人々が共感し、一人一人が支援するというOtsucle（おつくる）の趣旨に、本学は賛同しOtsucleの設立時より賛助会員として参加しています。
本学は、1981年（昭和56年）に「教師教育のリーダー大学」として創立された新構想大学です。教員就職率が全国第１位であることはよく知られていますが、今では名実ともに、教育分野において徳島を拠点に、日本だけでなく世界に展開するトップリーダー大学の一つとなりました。
地域貢献として、例えば、徳島県教育委員会や県内市町村教育委員会と連携し、学力向上、いじめ問題、小学校英語教育などに取り組んでいます。
また、未来のノーベル賞学者を育てようと、小学5年生から中学3年生までを対象に、徳島大学・四国大学・徳島文理大学・阿南工業高等専門学校・徳島県教育委員会・鳴門市教育委員会等と連携し、科学技術振興機構（JST）の採択事業である「ジュニアドクター発掘・養成講座」を開催しています。
2017年（平成29年）９月、ジュニアドクター発掘・養成講座 第1回開講式
飯泉嘉門 徳島県知事、泉理彦 鳴門市長、各大学長、副学長、教員、教育長等が出席。
2019年（令和元年）８月、ジュニアドクター発掘・養成講座 特別講演
野地澄晴 徳島大学長
さて、現在、新型コロナウイルス感染症がパンデミック・世界的大流行となり、多くの方が亡くなられ、未だこの先どうなるか見通しの立たない非常に厳しい状況です。
この新型コロナ禍において、健康問題が一番ですが、景気が一気に悪くなり経済的問題も喫緊の課題です。
大学生もアルバイト収入が激減したり、家庭事情が深刻になったりなどで、生活が厳しくなった人が数多くおり、鳴門教育大学の学生も例外ではありません。
そこで、本学では、同窓会、後援会の皆様、そして教職員が協力し、「鳴門教育大学基金」（本学のウェブページを参照してください）を活用し、独自の緊急経済支援を行っています。
しかし、教員養成系の単科大学で財政規模が小さく、この基金だけでは新型コロナ禍に対する学生支援を行うには不足しています。
そこで、学生支援を充実させるため、Otsucleのクラウドファンディングによって基金を増やすべく、広く皆様のご支援をお願いする次第です。
どうかご支援のほど、よろしくお願いいたします。
なお、このファンディングは、達成状況にかかわらず、社会情勢の変化により困窮している学生への支援を実施します。
今、学生に必要なこと
鳴門教育大学は2020年度（令和２年度）現在、 学部生 455名、大学院生474名、 学生総数929名が学んでいます。
| 学ぶため |
学費の免除 |
| 遠隔授業のための環境 （通信機器・通信費用）整備 |
| 大学休業でのサポート |
| 就職活動のサポート |
| 生活を継続するため |
アルバイトができないことに伴う生活費支援 |
| 感染した場合の自宅療養中の支援 |
| 感染拡大を防止するために |
マスクの配布 |
| 消毒の配布（アルコール、次亜塩素酸など） |
この基金で、できること
徳島県は比較的感染者が少なく、鳴門教育大学では学生の学びの機会をできるだけ保証しようと努めてきました。
しかし、４月16日の政府による全国への緊急事態宣言を受け、本学では４月20日付けで学生にさらなる行動・活動の自粛を要請するとともに、大学への入構を原則禁止することとしました。
5月1日現在、学生が大学で学び研究することができていない状態です。また、学生の多くが経済的苦境に追い込まれています。
新型コロナウイルス感染症による未曽有の事態が収束し、感染拡大以前の日常に戻るには、まだまだ時間がかかるでしょう。
その期間、命を守り、感染を拡げず、学ぶための支援が学生には必要です。
何を・いつ・どうするか
次の２点に焦点をしぼり、支援を行います。
- 新型コロナウイルス禍のために、生活困窮している学生への経済的支援
- もし学生が感染した場合、療養中の支援
皆様からのご厚志は、スピード感を大切にし、学長が決定し活用いたします。
税制上の優遇措置
個人でご寄附をされる場合
「今回のプロジェクトは修学支援事業基金」に対するご寄附になりますので、「所得控除」と「税額控除」のどちらか有利な方を選択できます。
所得税
［寄附金額1－2,000円］の額が課税所得金額から控除され、所得税率に応じて軽減されます。
注1）寄附金額は当該年の総所得金額等の40％相当額が上限となります。
「修学支援事業基金」へのご寄附が対象
[寄附金額2－2,000円]の40%が所得税額から控除(所得税額の25%が限度です。)されます。
注2）寄附金額は当該年の総所得金額等の40％相当額が上限となります。
参考 所得控除・税額控除による税金の軽減例（単位：円）
| 寄附金額 |
課税所得金額 |
| 300万円 |
500万円 |
1000万円 |
2000万円 |
| 所得控除 |
税額控除 |
所得控除 |
税額控除 |
所得控除 |
税額控除 |
所得控除 |
税額控除 |
| 1万円 |
800 |
3,200 |
1,600 |
3,200 |
2,640 |
3,200 |
3,200 |
3,200 |
| 5万円 |
4,800 |
19,200 |
9,600 |
19,200 |
15,840 |
19,200 |
19,200 |
19,200 |
| 10万円 |
9,800 |
39,200 |
19,600 |
39,200 |
32,340 |
39,200 |
39,200 |
39,200 |
| 50万円 |
49,800 |
50,625 |
99,600 |
143,125 |
164,340 |
199,200 |
199,200 |
199,200 |
| 100万円 |
99,800 |
50,625 |
199,600 |
143,125 |
329,340 |
399,200 |
399,200 |
399,200 |
| 150万円 |
119,800 |
50,625 |
299,600 |
143,125 |
494,340 |
441,000 |
599,200 |
599,200 |
上記は参考額であり、各種の所得控除その他により変動します。
住民税【税額控除】
寄附をした翌年の1月1日に徳島県にお住まいの方は、総所得金額の30%を上限とする寄附金額について、次の金額が翌年の個人住民税額から控除されます。（税額控除）
個人県民税 （寄附金額－2,000円）×4%
個人市町村民税 （寄附金額－2,000円）×6%
参考 個人住民税の軽減例（単位：円）
| 寄附金額 |
課税自治体 |
合計 |
| 徳島県 |
徳島県内
市町村 |
| 1万円 |
320 |
480 |
800 |
| 10万円 |
3,920 |
5,880 |
9,800 |
| 100万円 |
39,920 |
59,880 |
99,800 |
- 所得税の控除と住民税の控除の両方の適用を受けるためには、「寄附金領収書」を添えて、所得税の確定申告をする必要があります。
- 住民税の控除適用のみを受けようとする方は、「寄附金領収書」を添えてお住まいの市町村へ「都道府県民税・市町村民税控除申告」を行ってください。
法人でご寄附をされる場合
寄附金の全額を損金算入することができます。（法人税法第37条第3項第2号）
FAQ
Q：本基金への寄附金のうち、いくらが修学支援事業基金事業へあてられますか？
本基金へのご寄附のうち、本基金の運営費用を除いた全ての額を助成の原資に充てさせていただきます。
・Otsucleのクラウドファンディングの決済にかかる手数料5%のみがかかります。
・その他、集まった寄附金の額に応じてその5%を上限とする基金の運営費用がかかります。
※銀行振込によるご寄附についての振込手数料はご負担ください。
挑戦者の自己紹介
山下 一夫
所属：国立大学法人鳴門教育大学
役職：国立大学法人鳴門教育大学長
1953年（昭和28年）生まれ。1988年（昭和63年）に鳴門教育大学の講師となり、1998年（平成10年）に教授となる。
2016年（平成28年）から鳴門教育大学長を務め、全国の教員養成系大学・学部の手本となる教育モデルを次々と発信。
研究分野は、臨床心理学・生徒指導論。徳島県内の中学校に、スクールカウンセラーとして勤務経験がある。
座右の銘は、「子どもの心と大人の知恵を大切に」。
akkotk0504さん
子ども達の教育、育ちに重要な関わりを担う未来の教員の皆さま
思う存分、鳴門の地で学ぶ機会が持てますよう応援しています。