プロジェクト
徳島県北島町で藍染をしています、藍たけのうち工房の竹内良子と申します。
私たちは、2019年7月20、21日、国の登録有形文化財である藤田家住宅で阿波藍の展示・即売会を開催しました。
この会場では、私の義母である故竹内晃子の作品と私の作品を共に展示する事ができました。
このたび、このような催しを開催できた事は藍に携わる者としてこのうえない喜びでした。
私たちは、ここ北島町から昔ながらの灰汁自然発酵建てによる本藍染の美しさを地域の子供達をはじめとする多くの方に伝えていきたいと考えています。
そのために、工房の見学や藍染の体験ができるよう工房の一部を改築するための費用をご支援いただきたいと考え、クラウドファンディングに挑戦する事となりました。
藍たけのうち工房について
あらためまして、このたびクラウドファンディングに挑戦する竹内良子と申します。
少し自己紹介をさせていただきたいと思います。
私は、染色の仕事をしていた主人の母・竹内晃子(故人/県指定無形文化財保持者)と共に、30才位から約30年間、義母の藍染を手伝ってまいりました。
義母は体が弱く生活の全般は私や家族がサポートしていましたが、仕事では自分に厳しい人でした。
いつも考え方が前向きであったので、家族みんなが義母を慕っていました。
自分の人生設計を明確に持っていて、自分が生きたという「あかし」を残したいと言っていました。
70才を迎えた義母は田舎暮らしをするために東みよし町に転居し、同時に北島町にある現在の工房を閉めることとなりました。
そのため私も同時に藍染をやめてしまったのですが、家にはすくもや灰、布などをたくさん残してくれていました。
本当は私に藍染を続けて欲しかったのだろうと思います。
そんな義母が3年前に亡くなりました。
その時、昔から見てきた義母の残してくれた藍の色を残したいと改めて思う様になりました。
私が義母の思いを受け継ぎ、あの色にこだわり、守り続けていきたいと思い立ち、工房の再開を決心しました。
工房の再建にかける想い
義母・竹内晃子は1919(大正8)年に生まれ、若いころ臈纈(ろうけつ)染を行っていましたが、1973(昭和48)年岐阜県の紺屋渡辺庄吉氏に師事し、藍建技術の習得と染色法の研究に努めました。
竹内晃子の藍染は藍の生産県にふさわしい美しい色調で、地獄建法による阿波藍の美しさをご堪能いただけるものです。
私はその技術を受け継ぎ、灰汁自然発酵建てによる阿波藍のすばらしさをたくさんの方に喜んでいただけますよう、残りの人生をかけて頑張っていくつもりでおります。
工房を再開するために平成29年の6月下旬より準備を進めてまいりました。
工房再建を進めている中で、知人から生前の義母が地元小学校の生徒さんに藍染体験をした際の話を聞く事ができました。
藍染を体験した生徒さんたちはその体験と藍の色に感動し、卒業制作で藍染を使った作品をつくると約束をしてくれたようです。
数年後、その生徒さんたちは約束を守り、この工房での染色を楽しみに作品を制作してくださったそうです。
しかし、いざその作品を染める時には、すでに工房は閉鎖してしまっていたので、別の工房で染めて作品を完成したそうです。
その時の生徒さんたちが大変残念がっていたという事をお聞きしました。
その後、私はその生徒さんたちが義母宛に書いた作文を読み、その内容に非常に感激いたしました。
そして、生徒さんたちが感じた感動を、もっと多くの方に伝えていきたいと思う様になりました。
この工房で子供達に阿波藍染の魅力を伝え、藍染体験を楽しんでいただきたいと考える様になりました。
伝統の藍の色と技術を受け継ぎ、子供達に伝える場所としてこの工房を再建したいと色々な方に相談してみたところ、工房の改築費用をクラウドファンディングで集めてはどうかと勧められました。
クラウドファンディングがどの様なものかわかりませんでしたが、サポートしてくれる方たちと共に工房再建のために挑戦することにしました。
藍に対する想い
現在は工房の再建を進めながら、義母の作品と私の作品を県内各地のイベントで展示・販売させていただいています。
当時は重労働の日々でしたが、出来上がった義母の作品をみながら二人で批評し、楽しかった事を思い出します。
そんな作品が40年経った今なお、全てがさらに美しい色になっています。
これが阿波藍が世界に誇れる由縁だと思います。
同じ人生をかけて藍染にたずさわる以上は“本物”でありたいと思いますし、昔義母が言っていたように“そんな本物をつくる人がいた”と後世に残せるものをつくりたいです。
藍は生き物です。
私たち工房をもつ者として、わが子の様に大切に思って毎日作業をしていますが思うようにいかない時もあります。
だからこそ、本来の藍の色を出すために苦労があるのです。
徳島で生産される藍を、藍師と呼ばれる熟練の職人が藍染料「すくも」に加工します。
そのすくもの特徴を最大限に活かすことができるのはやはり徳島、その徳島で染めの環境作り、後世に伝えていきたい…
私は皆様にも、その体験をしていただきながら自分にしかない、世界で1つの作品をつくる事を目指して欲しいと思っています。
どうぞ、自分の傍にそんな藍染を、宝物といえる様なものを作ってみませんか?
いつでもお手伝いさせていただきたいと思っています。
CF支援金の使い道
皆様からご支援頂いたお金は、この工房を改築し皆様に伝統の藍を伝え、体験していただくために大切に使わせていただきます。
子供達をはじめ、多くの方々に藍染の色や技術を知っていただき、徳島の世界に誇る伝統を受け継いでもらいたいと思います。
皆様ご支援よろしくお願いいたします。
挑戦者の自己紹介

竹内 良子
所属:藍たけのうち工房
灰汁自然発酵建てによる阿波藍のすばらしさをたくさんの方に喜んでいただけますよう、残りの人生をかけて頑張っていくつもりでおります。
どうぞよろしくお願いします。

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このプロジェクトは、"2020年1月10日 23時30分"までに目標金額 1,300,000円を達成した場合のみ、決済が確定します。
お礼の手紙
ご支援頂いた方にお礼の手紙を送らせて頂きます。
リターン内容
- お礼の手紙
くるみボタンマグネット
藍染のくるみボタンマグネットの大2個、小1個をお礼の品としてお送りいたします。
全て手作りですので、模様などは全て写真と異なります。
リターン内容
- お礼の手紙
- くるみボタンマグネット大2個・小1個
藍染ストラップとボタンマグネットセット
藍染のストラップとくるみボタンマグネットの小1個をセットでお送りいたします。
一つひとつ、感謝の気持ちを込めて手作りしています。
デザインは全て写真と異なります。
リターン内容
- お礼の手紙
- くるみボタンマグネット小1個
- 藍染ストラップ
バンダナと藍染ストラップセット
感謝の気持ちを込めてバンダナを藍染します。
藍染ストラップとセットでお届けいたします。
リターン内容
- お礼の手紙
- 藍染ストラップ
- バンダナ(52cm x 52cm)
バンダナ染め工房体験
ご支援頂いた方のお名前を、工房に飾るサンクスボードに記載させて頂きます。
藍染工房体験では、バンダナ(52cm x 52cm)をご自分の自由なデザインで染める体験ができます。
工房体験に来られない方には、スタッフの染めた藍染バンダナをお届けいたします。
リターン内容
- お礼の手紙
- サンクスボードにお名前記載
- 藍染ストラップ
- バンダナ染め体験
藍染風呂敷
藍染で作成した大判風呂敷をお届けいたします。
リターン内容
- お礼の手紙
- サンクスボードへのお名前記載
- 大判の藍染風呂敷(105cm x 105cm)
テーブルセンター
藍染のテーブルセンターをお届けいたします。
大きめのテーブルにも使える、長めのテーブルセンターです。
リターン内容
- お礼の手紙
- サンクスボードにお名前記載
- 藍染テーブルセンター(35cm x 140cm)
リニューアルオープン記念にご招待
リニューアルに際して、記念のイベントを開催いたします。
ご支援頂いた方には、記念イベントに参加して頂き、新しくなった工房でいち早く藍染体験をして頂きたいと思います。
リターン内容
- お礼の手紙
- サンクスボードへお名前記載
- リニューアルオープン記念イベントへの参加
リニューアルオープン初染め権
リニューアルオープン記念イベントにて、初染めをしていただける権利です。
新しくなった工房で一番最初に藍染をすることができます。
染めたい物やデザインは事前にご相談できます。
リターン内容
- お礼の手紙
- サンクスボードにお名前記載
- リニューアルオープンイベントへの参加
- オープン後の初染めの権利
オーダー・オリジナル染め
竹内良子が心を込めて、オリジナルの染物を作成します。
着物や洋服の染め直しや絹や反物を染めることができます。
藍染作品の制作依頼も承ります。
ご相談をさせて頂きながら、ご希望の染物を作成いたします。
リターン内容
- お礼の手紙
- サンクスボードにお名前記載
- リニューアルオープンイベントへの参加
- 竹内良子へオリジナルの染物をオーダーできる権利
高橋弘美さん
坂上さんのご紹介でこちらの状況を知りました。徳島出身としては藍染めの文化を是非後世に残し伝えていただきたいと思い応援させていただきました。