高校生だからできる。教育現場と社会をつなぐ、防災教育のアップデート
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私たち『SeDaTuNa(セダツナ)』は、徳島県内5つの高校(徳島市立高等学校、徳島北高等学校、小松島高等学校、小松島西高等学校、阿波高等学校)から集まった高校生チームです。学校や学年の枠を越えて集まり、地域の課題に向き合う活動を続けています。
『セダツナ』は今年で5年目。今年度は私たちの住む徳島にとって避けて通れないテーマである“みんなで考える地域の減災”に挑戦しています。

初めまして、小松島高等学校2年生の池田陸斗です。
事業がスタートした7月、講座の中で初めて「どこでも地震体験マットYURETA」の体験をしました。揺れってこんなに大きいんだとまずは驚きでした。体を守ろうと頭を隠したり丸まったりしてもすぐに崩れてしまいました。そして、判断することも難しく、逃げられずにどうすることもできない自分がいました。同時に、どうにかして自分を含め、家族や周りの人たちの命を守れるようになりたい!と強く思いました。
そのために、せだつなメンバーと減災教育イベントを企画し、正しい知識や命を守る行動を伝えたいと全力で取り組んでいます!
なぜ「減災」なのか
徳島県では、南海トラフ巨大地震によって最大震度7、マグニチュード9を超える被害が想定されています。さらに県内には多数の活断層が存在し、直下型地震のリスクも指摘されているなど、大きな災害リスクを抱えています。
私たちは、減災教育普及協会 江夏猛史先生をお招きし、「減災教育の視点」を御講義いただきました。これまでの防災教育では、本当に命を守る行動につながる学びが十分ではないことを知りました。お話の中で、何度も江夏先生が声を大きくおっしゃっていたのは、「被害を想定しなさい、その被害からどうやって命を守るかを考えることが大切だ」と教えていただきました。
活動を続ける中で、私たちは「想定を知らないまま、備えたつもりになっている」ということに気づきました。これは高校生だけの課題ではなく、大人や、地域の方々、徳島県全体で共有すべき大きな課題です。
そこで、教えていただいた減災についての知識や、命を守る行動について、体験をとおして楽しく広めていくために、イベントの開催に挑戦します。想定外だと思っていたことを、被害を予測して想定内として考えることを伝えていきたいです。
そして、これらの活動を支えてくださる方を見つけるため、クラウドファンディングに挑戦させていただきます。目標金額は50万円。いざ地震が起きたとき、被害を想定し、自分の身を守るための行動を1人でも多くの方に知っていただけるよう、どうか御助力をお願いいたします。

『セダツナ』に取り組む高校生たち
初めまして、小松島西高等学校3年生の安定明日香です。たくさんの人と交流をしたいという思いでせだつなに参加しました。3年生は私1人で、不安がありましたが今では仲良くなり、減災についての話し合い、意見の出し合いも楽しくさせていただいています。私にとって、今まで経験したことのないことを経験できる場です。全力で楽しく活動しています。

私たちは徳島で行われている世代を超えて開かれつながる社会教育推進事業の略称『セダツナ』プロジェクトに参加しています。これは、徳島県教育委員会の主催している事業で県内から有志の高校生が集まり活動しています。
現在はイベント開催に向けて、仲間と一緒に準備をしているところです。最初は「地域の人とつながるのは少し難しそう」と思っていましたが、不安よりも新しいことに挑戦したい気持ちが強く、参加を決めました。自分の意見を出したり、仲間の意見を聞いたりしながら形をつくっていく過程は、普段の生活では味わえない貴重な体験になっています。
活動の中で一番印象に残っているのは、年齢や学校が違う人と意見を交わす面白さです。それまでは、機会が少なかったことから、話してみるとみんなの考え方の幅広さに驚かされました。

毎回のワークで設定される同じテーマによっても、人によってとらえ方や価値観が異なり、自分の中の「普通」や「当たり前」が揺さぶられる感覚を何度も味わいました。そのたびに新しい気づきを得ることができ、自分の視野の狭さに気づくと同時に、世界をもっと広げたいという思いが強くなりました。

個性あふれる仲間と共に、一から企画や運営を考えるのは刺激的で大きな学びです。企画を進める上で大切なのは、まず「仲良くなること・知ること・理解すること」。新しく集まった仲間同士が互いを理解し合うことが、活動を支える基盤だと感じています。
イベントに向けては、減災の知識だけでなく、広報デザインやクラウドファンディングについても学んできました。分からないことも多くありましたが、講義を通してしっかり学ぶことができ、支えてくださった方々への感謝の気持ちでいっぱいです。

『セダツナ』は子どもから大人まで、みんなで一緒に学び、考え、体験できる場をつくっていきます。
災害は世代を選ばずにやってきます。だからこそ、命を守るために本当に必要なことを一緒に考えることに大きな意味があると思っています。
これからは、学んだことや準備してきたことを形にし、イベントを通じて多くの方々に「減災の大切さ」を楽しく伝えていきたいと思います。そして、この『セダツナ』という活動をもっと多くの人に知ってもらえるよう、チーム一丸となって全力で頑張ります!
チームの取り組み

初めまして、徳島市立高等学校1年生の野口椎愛です。何か新しいことに挑戦したいと思い、思い切ってせだつなに参加しました。はじめは不安がありましたが、メンバーと交流を深めるうちに、活動できる日を待ちわびるほど楽しくなっています。難しいことや意見が食い違うときもありますが、正しい減災知識を多くの人に伝え、アップデートしたいという同じゴールのためメンバー全員で頑張っています。
セダツナでは、「企画」「運営」「広報」の 3 つのチームに分かれて活動しています。
〇企画
イベントの内容を考える中心的な役割を担っています。自分たちの決定が活動全体に直結するため責任は大きいですが、より良いイベントにするために日々試行錯誤を重ねています。
チームみんなで協力して、親子の減災知識をアップデートできるような楽しく学べるイベントにできるよう頑張っています!!よろしくお願いいたします!!

〇運営
企画で決まった内容をもとに、イベントに必要な小道具の作成や当日のタイムテーブルに沿った動き、参加者の案内などを担当します。小さなお子様から大人の方まで安全に体験していただくために、細部まで考えていく必要があります。イベントを支える実務的なサポートを担う重要な役割です。
メンバーで協力し、来てくださる親子の皆様が安全で楽しく学んでいただけるよう、アンテナを広げながら運営します。こんなことを知れて良かった!と思っていただけるイベントになるよう頑張っています!!

〇広報
イベントを一人でも多くの人に届けるため、ポスターや SNS などを使って広報活動を行います。仲間の想いを地域の方々に伝える大切な役割です。令和7年12月に減災・防災イベント、令和8年2月に成果報告会を予定しています。詳細については、随時『セダツナ』のInstagram、こちらのページの活動報告にて情報発信を行います。よろしければぜひInstagramをフォローしていただけると嬉しいです。
皆様にわかりやすく、より多くの方々に減災教育の大切さを届けていけるよう取り組んでいます!

3 つのチームに分かれてはいますが、目指すゴールは同じです。減災・防災イベント実施のためのクラウドファンディングの成功、そしてイベントをとおして、1人1人の減災・防災アップデートの成功のために、意見を出し合いながら一丸となって取り組んでいます。
減災を“アップデート”するイベントへ
『セダツナ』という長期プロジェクトの中で、「減災」をテーマに取り組むことには大きな意味があると私たちは考えています。半年間の学びを通して、私たちは知識を得るだけでなく、それを人に伝えることの難しさと大切さを強く実感してきました。
未来を生きる世代として、高校生の私たちが声を上げることで、地域の皆様にとっても新しい気づきが生まれるかもしれません。高校生だからこそまっすぐに伝えられること、行動で示せることがあると信じています。
だからこそ、今回のイベントでは、みなさんに減災・防災の知識を“アップデート”していただける機会をつくりたいと思っています。私たちが学んだことを真剣に伝え、その知識を共有することで、一人ひとりの意識が変わるきっかけになればと願っています。
イキノコリ大作戦~これからの未来のために~
日時: 令和7年12月21日(日)10:30~15:30
場所:おきのすインドアパーク東部防災館
私たちが考え、企画した親子向け減災教育イベントです。クイズや、YURETA体験、ゲームを通して楽しく学べます!ぜひ来てください!
このイベントを「学んで終わり」にするのではなく、未来の減災につながる大きな一歩にしたい!!
私たちだけの挑戦ではなく、徳島に生きるみんなで未来を守る一歩です。
その決意を胸に、私たちは全力で取り組みます。

資金の管理・運用について
今回は、高校生たちが考えたアイデアを形にする、親子向けの減災体験イベントの開催と成果報告会を行います。
寄附金は、以下の用途に使用させていただきます。
- 会場使用料
イベントや報告会を開催するための会場費用です。安全に学び・体験できる環境を整えるために必要です。
- 広報物制作費
イベントや成果報告会を地域の皆さまに知ってもらうためのチラシやポスター、SNS用素材の制作費用です。
- 展示物制作費
減災について楽しく学べる展示物や教材の制作に使います。親子で体験できる工夫を盛り込みます。
- 会場装飾費
展示物や教材を効果的に見せるための装飾費用です。来場者にとって分かりやすく、楽しい空間づくりに活用します。
- 返礼品作成費
ご支援くださった皆さまへの感謝の気持ちとして、返礼品の制作費に充てます。
このクラウドファンディングは、徳島県教育委員会が主催する「世代を超えて開かれつながる「社会教育推進事業」の一環で、高校生たちが考えたアイデアを実現するための取組です。
そのため、皆さまからのご支援は徳島県への寄附として取り扱い、資金の運用を管理します。支援者様にはふるさと納税と同じく、徳島県から後日寄附の受領証明を郵送いたします。確定申告の際には、税の優遇措置を受けることができます。
皆さまの御支援を力に、チーム一丸となってイベントを成功させたいと思います。
徳島の未来を守るため、減災・防災アップデートプロジェクトにどうか御参加・御協力のほど、よろしくお願いいたします!
税金の控除について
本プロジェクトに対する寄付金は、個人様によるご寄付の場合は自治体への寄付として個人住民税などの控除の対象となります。
寄付金のうち2,000円を超える部分について翌年度の住民税等の控除が行われます。
※寄付する人の自治体への寄付の総額や収入、家族構成に応じて控除額は変わります。
※控除額の計算方式はふるさと納税と同じです。
また、法人様によるご寄付の場合は、自治体への寄付として全額を損金算入することが出来ます。
いずれの場合も控除の手続きには徳島県が発行する受領証明が必要となります。
本プロジェクトに寄付をしていただいた方には、徳島県から寄付の受領証明をお送り致します。
挑戦者の自己紹介
5代目セダツナ
所属:5代目チームSeDaTuNa
私たち5代目せだつなメンバーは、「世代を超えて開かれつながる社会教育推進事業」の取組の中で結成した高校生17人によるチームです。取組をとおして、メンバーの得意なところ、苦手なところをたくさん知り、絆がどんどん深まっています。減災教育についての正しい知識や必要な技術等を地域に向け、発信できるよう活動中です。
山鳥さん
私たち山鳥の森オートキャンプ場も、熊本地震や令和2年7月豪雨で被災し、地域の方々とともに復興を歩んできました。
自然と共に生きる場所を営む者として、災害の怖さと同時に、人が支え合う力の大きさを実感しています。
「せだつな」プロジェクトに取り組む高校生のみなさんの姿勢に感動しました。
“楽しさ”を通じて防災意識を広めようとするこの挑戦が、多くの人の心を動かし、未来の徳島を守る力になりますように。
心から応援しています。