僕がメンマづくりに人生を懸ける理由

はじめまして。「におメンマ」代表の仁尾修治です。
私は徳島県阿南市で生まれ育ち、15年以上にわたる新聞販売店の経営やPTA活動などを通じて、この地域と共に歩んできました。

阿南市には、徳島県内の竹林のおよそ半分が広がっています。かつてはタケノコの産地として栄え、人々の暮らしに寄り添ってきた竹林も、今では管理する人がいなくなり、"竹害"と呼ばれる厄介者に変わってしまいました。鬱蒼と茂った竹は里山をのみ込み、土砂災害の危険性を高めています。
「この竹にもう一度、命を吹き込みたい」。
地域が抱える課題を前に、そう強く願いました。そしてたどり着いたのが、放置されたタケノコを価値ある「食財」に変える、メンマづくりだったのです。僕たちの挑戦は、地域への想いから始まりました。
このプロジェクトに共感・賛同いただける方は、ぜひご支援よろしくお願いいたします。

「竹害」が「食財」に変わるまちへ!
私たちの地元・阿南市は、かつて国内有数のタケノコの産地として知られていました 。しかし今、竹の需要が減ったことで竹林の多くが管理されなくなり、「竹害」という深刻な課題に直面しています 。放置された竹林は、土砂災害のリスクを高め 、高齢化や担い手不足によって、地域の人々だけではどうすることもできない状況になっているのです 。

この愛する故郷の現状を打開するため、私たちは竹を「食財」としてもう一度輝かせる「阿南産メンマ」づくりを始めました。この活動は、竹害を希望の資源に変える私たちの挑戦の第一歩です。

新たな拠点で、地域の仲間と共に未来をつくる
私たちのメンマづくりは、皮をむき塩蔵する「一次加工」と、味付けなどを行う「二次加工」に分かれます。現在は一つの施設で全ての作業をしていますが、より美味しいメンマを、もっと衛生的で効率的な環境でつくるため、一次加工専用の新しい加工場を建設することを決意しました。

この挑戦は、私たちだけの力では成しえません。今年の加工作業には、地元の高校生から70代の先輩方まで20名以上が参加してくれました 。大変な作業にもかかわらず、「また来年もやりたい」と笑顔で言ってくれる仲間がいることが、私たちの何よりの誇りです。また、30名近い地権者の方々がタケノコを譲ってくださることで、竹林整備の循環も少しずつ動き始めています。

新しい加工場が完成すれば、年間10トン以上の原材料を扱い、3万袋以上のメンマを皆様にお届けできる体制が整います。そして私たちの大きな夢である、2026年2月の「純国産メンマサミットin 阿南」開催へと繋がっていきます。サミットでは、全国から竹林整備やメンマづくりに関心のある人が集まり、全国のメンマを使った美味しいマルシェや交流会を企画しています。
竹林整備への関心を高め、これからメンマづくりを始めたい人の後押しする機会となり、この阿南の地から、竹を活かす地域モデルを全国へと広げていきたいと考えています。
この挑戦を支える、地域と全国の仲間たちの想い
このプロジェクトは、僕一人だけのものではありません。行政、地域住民、若者、そして全国のネットワークまで、それぞれの立場からの熱い想いが重なっています。

純国産メンマプロジェクト会長・曽根原宗夫さん
「“竹害”を“食財”に変える。この阿南の取り組みは、全国に広がる希望です。2026年のメンマサミットは、日本中の仲間が阿南に集い、つながり、未来を語る舞台になると確信しています。」

加工に携わった高校生・竹治龍太さん(阿南高専2年)
「重労働って聞いてたけど、地域の大人たちと一緒にやるのが楽しくて。終わった後のごはんも最高でした。来年も、また行きたいって思っています!」

阿南市長・岩佐義弘さん
「竹林が地域の課題から可能性に変わる。そんな挑戦を、阿南市が率先して進めていくことは大きな意味があります。竹を活かすまちづくりのモデルを、全国に示したいと思います。」

地権者・唐住利明さん
「長年、竹林は手がつけられない厄介者でした。でも、買い取ってもらえることで“整備する意味”が生まれました。こんな日が来るとは、正直思っていませんでした。」

地権者の喜びの声、高校生の弾ける笑顔、行政や全国の仲間からの力強い後押し。関わる人すべての想いが、このプロジェクトを前に進める原動力です。

ただの加工場ではない、誇りと循環が生まれる仕組みづくり
寄附目標金額:2,830,000円
皆様からのご支援でつくるのは、ただの加工場ではありません。子どもが誇れるまち、大人が関わりたくなる仕事、そして全国とつながる循環の仕組みです。
皆様からいただいたご支援は、以下の目的のために大切に活用させていただきます。
この事業を通じて、厄介者だった放置竹林は、メンマという「食財」として価値を持つ未来への資源へと転換されます。若者や高齢者が関わる“竹の仕事”が新たな雇用として根づき、竹林整備やメンマづくりは、子どもたちが自然との共生を学ぶ環境教育の場にもなっています。
【実現に向けた計画】
- 一次加工専用の加工場新設:
生産効率と衛生管理を向上させ、年間10トン以上の原材料処理、味付けメンマ3万袋以上の製造・販売を目指します。
- 「純国産メンマサミットin阿南」の開催:
2026年2月22日、全国の生産者や竹林整備者が阿南に集い、知恵と経験を持ち寄る場を創出します。
このプロジェクトは、阿南を「竹を活かすまち」へと進化させる第一歩です。そして、その変化は日本中に広がる“希望の循環”となるはずだと信じています。

実行スケジュール
2025年7月~9月:加工場の設計、施工業者選定
2025年10月~12月:加工場建設工事、機械設備導入
2026年1月:新加工場のテスト稼働、スタッフ研修
2026年2月上旬:加工場の本格稼働開始
2026年2月22日:「純国産メンマサミットin阿南」開催
2026年3月以降:春のタケノコ収穫シーズンに向け、一次加工を本格化
この挑戦の仲間になってください
今年の春、高校生から70代までの地域の仲間が汗を流し、タケノコの皮をむき、塩に漬けてくれました。重労働にもかかわらず、「来年もやりたい」と語るその笑顔に、竹が人をつなぐ希望になる瞬間を見ました。
そして、「竹害の町が、竹希望の町になった」と語れるように活動します。
あなたの応援が、この未来を動かします。
どうか、この挑戦の仲間になってください。
阿南から、未来へのありがとうを込めて。

挑戦者の自己紹介
仁尾修治
所属:におメンマ
役職:代表
私はこれまで、地域資源を活かした商品開発や販売に携わってきました。食品加工の現場にも長く関わっており、現場での実務にも精通しています。
また、地元で15年以上にわたって新聞販売所を経営してきたほか、PTA活動にも10年近く携わってきました。そのご縁から、徳島県教育委員会より「親なびげーたー」として委嘱も受け、地域と連携した雇用創出や教育活動にも力を注いできました。
現在は、阿南市の「夕暮れマーケット」を運営する阿南シビックプライドの理事や、農業委員、観光協会の理事なども務めており、行政・企業・NPOと連携しながら、地域に根ざしたプロジェクトを動かしています。
こうした経験を活かして、「におメンマ」では、ただの商品開発にとどまらず、地域の自然・人・仕事をつなぐ“循環の仕組み”づくりに取り組んでいます。
岸 理沙さん
微力ながら応援させていただきます。