こんにちは、合同会社遍路イレブンの増田廣信です。
四国遍路は、国内外から多くの巡礼者が訪れる日本の文化遺産です。その中でも、私たちが運営する「へんろの里」は、四国遍路の要衝とされる11番札所藤井寺門前に位置しています。この場所は、歩き遍路にとって非常に重要な拠点です。
なぜなら、歩き遍路がここに到着するまでに約40kmを歩き、2泊目を終える地点にあたります。実際、多くの遍路さんが2日目の藤井寺周辺で荷物の見直しや装備の調整を行うことから、「四国遍路最初の関所」ともいえる場所なのです。さらに近年では、外国人歩き遍路の増加や日本人遍路の減少といった新たな課題も見えています。
私は60歳のとき、初めて四国歩き遍路に挑戦しました。約45日かけて四国霊場を巡る旅は、体力的には大変なものですが、それ以上に心を豊かにしてくれる素晴らしい体験でした。その道中で、多くの歩き遍路の方々と出会い、助け合いながら旅を続けた日々は今でも鮮明に記憶に残っています。
私たちは、この「四国遍路の未来を守るための案内所」を拡充し、巡礼者を支える新たな体制を整えるためにこのプロジェクトを立ち上げました。
プロジェクトの目的
私たちの目的は、新しい遍路案内所を整備し、遍路文化の維持・発展に寄与することです。近年、歩き遍路の状況は大きく変わりつつあります。外国人遍路の増加、日本人遍路の減少、そして四国全体の受け入れ体制が追いつかない現状。このままでは四国遍路の文化そのものが消えてしまうのではないかという危機感を持っています。この大切な文化を守り、次世代に引き継ぐために、今後はお遍路の安心・安全な旅をサポートできる機能を備えた遍路案内所と情報を収集・発信できるシステムが必要です。
このプロジェクトを通じて、次のような取り組みを実現します:
多言語対応と情報提供の強化
近年急増している外国人遍路に向けて、英語や中国語など多言語での情報提供を行います。歩き遍路のルート案内や宿泊施設の予約支援、食事の選択肢など、旅をスムーズにするための情報をわかりやすく発信します。
休憩と交流の場の提供
旅の途中で立ち寄り、身体を休めながら他の巡礼者との交流を深められる場所を提供します。案内所は、歩き遍路にとって旅の途中の「安心できる拠点」となるべきです。私たちは、遍路さんが気軽に立ち寄り、他の巡礼者と交流できる温かい場所を提供したいと考えています。
データ収集と発信
遍路さんから得た情報をもとに、遍路文化の課題を把握し、地域や行政と連携して未来の改善策を提案します。案内所を通じて収集した巡礼者の動向データを分析し、未来の遍路文化を発展させるための材料とします。これにより、地域の受け入れ体制をさらに強化し、持続可能な仕組みを作りたいと考えています。
私たちが解決したい課題
四国遍路を取り巻く状況は、時代とともに変化しています。その長い歴史の中で何度も困難を乗り越えてきました。しかし、今直面している課題はこれまでにない規模のものです。
外国人遍路が増加する中での課題
近年、四国遍路を歩く外国人の数が急激に増えています。これは大変喜ばしいことですが、彼らの多くは言語の壁や文化の違いに直面しています。たとえば、宿泊施設の予約方法や、不要荷物の保管場所の不足、さらにはベジタリアン食や宗教的制約への対応が追いついていない現状があります。
地域全体の受け入れ体制の不足
外国人遍路だけでなく、国内の巡礼者にとっても、情報不足や宿泊施設の課題は依然として大きな問題です。特に高齢者や初心者遍路が安心して挑戦できる環境を整える必要があります。
私たちは、これらの課題を解決し、四国遍路を「誰もが挑戦しやすい文化」に進化させたいと考えています。
資金の使い道
今回のクラウドファンディングでは、150万円を目標に支援を募っています。この資金は、遍路案内所の整備に活用します。
主な資金用途
- 空き家を利用した案内所整備のためのリフォーム費用
トイレ棟を備え訪れる遍路さんが快適に過ごせる空間を作ります。
- 多言語対応設備の導入
情報提供用の多言語パネルやデジタル機器を導入し、外国人遍路への対応を強化します。
- 休憩スペースの整備
立ち寄った遍路さんが安心してくつろげるスペースを整備します。
応援のお願い
四国遍路は、巡礼者にとって祈りと癒しの場であると同時に、地域の文化遺産としての役割を果たしています。この文化を守り、次世代に引き継いでいくためには、私たちだけの力では足りません。どうか、皆様の力を貸してください。
新しい遍路案内所が完成すれば、それは四国遍路の未来をつなぐ重要な拠点となります。案内所を起点に、次のような取り組みを進めていきます:
1. 宿泊施設の拡充
ペット連れや車遍路にも対応した宿泊施設を新設し、地域全体での受け入れ体制を強化します。
2. 地域活性化事業の展開
地元産品を活用したジェラート販売など、新たな観光モデルを提案します。
このリフォームした案内所をきっかけに、地域と巡礼者をつなぐ新しいモデルを作り上げたいと考えています。四国遍路の文化をさらに発展させ、四国全域のお宿などと連携し地域を元気にしたいと考えています。
四国遍路は、誰か一人の力では守ることができません。でも、私たちが手を取り合えば、未来へとつなぐことができます。あなたのご支援が、その第一歩です。どうか私たちの挑戦を応援してください!
挑戦者の自己紹介
増田 廣信
所属:合同会社遍路イレブン
2010年、60歳の時、増田は四国歩き遍路に挑戦、多くの遍路さんとの出会いがあった。
2015年、年金生活者に。
老後の暇つぶしの一つに、四国以外から訪れる歩き遍路に対して歩き遍路情報を発信しよう!!!。
2015年、65歳の時、2回目の歩き遍路を開始。
2016年8月、「とある歩き遍路の道しるべ」サイトを立ち上げ情報発信を開始する。
2017年11月、11番札所藤井寺門前の耕作放棄農地を歩き遍路接待所として整地を開始。
2018年8月にお遍路接待所をへんろの里と命名し開設する。
歩き遍路の接待時に情報交換し、その情報を分析し歩き遍路に必要な情報の発信を開始する。
山室有史さん
3年前から、輪行(自転車と公共機関🚲併用)でお遍路始めました。