こんにちは、株式会社四國生薬の岩野香里です。
私たちは、徳島県東みよし町で100年続く生薬産業を守り、次の世代へと引き継ぐために、新たな挑戦に取り組んでいます。
このプロジェクトは、地域住民の皆さんと協力して山間部で薬木を植林し、持続可能な生薬産地の創出を目指すものです。
プロジェクトの背景
東みよし町には、昔から豊かな生薬産業がありました。
私たちの会社も祖父の代から地元の生薬を加工・販売してきましたが、近年では生薬を採取する人々の高齢化や原料そのものの減少が進み、産業の存続が危ぶまれています。また、獣害対策や荒廃した農地の増加も問題となっており、地域全体での活力が失われつつあります。
私たちは、この状況を改善するために、地域の方々と共に薬木の植林に取り組みたいと考えています。
ウラジロガシをはじめとする薬木を植えることで、山間地域に新たな収入が見込める仕事を生み出し、安定的な生薬の供給を実現することが目標です。
このプロジェクトに取り組むことで、私たちの故郷である東みよし町が再び生薬産業の拠点として復活し、地域全体が活気を取り戻すと期待しています。
地域の農家さんとのつながり
私たちだけでなく、地域の住民や農家の方々の協力なくしては成り立ちません。特に、「東みよし町薬用作物栽培研究会」を立ち上げた地元の農家、安藤さんは地域の10件あまりの農家と共に、ウラジロガシの植林や育成に取り組んでいます。
彼らの農地を利用して薬木を植えることで、耕作放棄地の再生にもつながり、農業所得の確保も可能にしています。
このような地域との深い関わり合いが、このプロジェクトの鍵となります。
地域の知恵や経験を活かしながら、皆で手を取り合って未来をつくり出すことが私たちの目標です。
プロジェクトの内容
私たちが植林を進めているウラジロガシは、四国や九州地方で古くから民間伝承として用いられてきた薬木で、大学などの研究でもその効果が認められています。
しかし、植林から収穫までには少なくとも5年の歳月が必要です。この間、ウサギや鹿による食害を防ぐために防護柵やツリーシェルターを設置します。また除草作業など農地の管理が必要になりますので、少しでも管理の負担を減らすために、ラジコン草刈り機の導入も計画しています。
これらの設備は高額ですが、地域の農家が安心して作業できる環境を整えるために不可欠です。
このプロジェクトの重要な要素は、地域の人々との連携です。例えば、安藤さんが所属する農業部会(栽培研究会)では、平均年齢69歳のメンバーが中心となって作業を行っており、彼らの豊富な経験と知識がプロジェクト成功の鍵を握っています。こうした地元の方々の支えがあってこそ、この挑戦が可能となっています。
私たちが描く未来は、地域の高齢者が無理なく仕事を続けられる環境が整い、若い世代へと技術や知識が継承されていくことです。ウラジロガシの栽培は、地域の伝統を守りつつ、新たな産業としての可能性も秘めています。
また、このプロジェクトが成功すれば、農地の荒廃も防ぎ、地域の景観や環境も保護することができます。薬木の植林は、持続可能な農業の一環であり、自然を守りながら経済的な収益を生み出す手段でもあります。
10年後、20年後には、東みよし町の山間部が豊かな薬木の森に囲まれ、そこから採取される生薬が日本全国、さらには世界中に届けられる未来を夢見ています。そして、地域の人々が生きがいや誇りを持って働ける場を提供し続けることが、私たちの最大の願いです。
皆様へのお願い
このプロジェクトを成功させるためには、皆様のご支援が必要です。
クラウドファンディングを通じて、苗木の購入や防護柵の設置、ラジコン草刈り機の導入にかかる費用を集めています。目標金額は110万円です。
皆様からの温かいご支援が、地域の未来を作り出すための重要な一歩となります。
ご支援いただいた方には、私たちが原料を供給している株式会社小川生薬の「健康茶」や、生薬という自然の恵みを取り入れた和食をメインとしたコースを提供する「京都小川生薬」のレストラン食事券やカフェでの食事券のセットを)ご用意しています。ぜひ、私たちの挑戦を応援していただき、地域の未来を共に築いていきましょう。
株式会社四國生薬について
東みよし町で生薬加工業(来年で創業100 年)を祖父の代にスタートさせ、近隣の山々から採取された生薬を加工し、大阪の道修町を中心に生薬問屋に販売してまいりました。その後、父、兄と代替わりしてきましたが、2020 年に兄が引き継いだ会社から独立して新規創業しました。
弊社は、国産生薬専門メーカーで、主に医薬品や健康茶の原料を販売しています。これまでは、地元で長年お付き合いのある生薬採取者が近隣の山々で採取した生薬を弊社に持ち込み、それを加工しておりましたが、ここ数年入荷量の減少傾向が続き、注文に十分対応できない状況になりつつあります。
地元の山間部の耕作放棄地を所有している方に苗を提供し生育、管理していただいたものを購入することで、当社としては国産生薬の安定調達が可能となり、山間部の皆さんの仕事も維持できることから、100 年続いている産業を継続するべく、本プロジェクトで薬木の植林を行い、東みよし町を生薬の産地にすることを目指します。
ふるさと納税制度とは?
「ふるさと納税制度」は、徳島県などの地方公共団体に寄附した場合、2,000円を差し引いた金額について、現在お住まいの場所で納める所得税や個人住民税から控除が受けられる制度です。(対象寄附金は総所得金額等の30%が上限となります)
これにより、「ふるさとを大切にしたい」「ふるさとのために何か役に立ちたい」という想いを「寄附金」の形にして「ふるさと」を応援いただくことができます。
このプロジェクトへのご支援は、徳島県へのふるさと納税となりますので、どのコースを選んでも税控除分を差し引くと実質負担は2000円となります。
徳島県内に在住の方も、返礼品は受け取れませんが税控除は受けられます。
挑戦者の自己紹介
岩野 香里
所属:株式会社四國生薬
役職:代表取締役
まだ創業して5 年目ということもあり、クラウドファンディングはもちろん、連携先を巻き込んだ新事業に取り組むことも初めてになります。
生薬は地域の宝である天然資源ですが、将来的には採取量の減少が懸念され、その前に採取者の高齢化で産業として衰退する可能性もあります。
これからの将来、東みよし町が生薬を生産する産地として認知され、山間部の高齢者が活躍できる場を創出するためにも、本プロジェクトを成功させたいと考えています。
のりPさん
頑張ってください❣️
応援しています^_^