初めまして、桜写楽上演実行委員会の丁山と申します。
私達は江戸時代の浮世絵師・東洲斎写楽が徳島ゆかりの人物だということをより多くの方に知ってもらうために旧徳島城表御殿庭園で創作舞台「桜写楽」の公演を行いたいと考えています。
この公演を通じて「写楽は徳島ゆかりの浮世絵師」だったということをアピールし、地域の文化振興に寄与したいです。
この公演を実現するためには、皆様のご協力が必要です。
ご支援よろしくお願いいたします。
桜写楽上演実行委員会の集合写真
写楽への想い
写楽の最大の謎とされていた「写楽とはいったい誰なのか?」という歴史的なミステリーを解き明かし、楽しむために私達は1995年に写楽の会を立ち上げました。
写楽は日本の代表的浮世絵師。レンブラント、ベラスケスと並ぶ世界の三大肖像画家として日本でも注目され多くの浮世絵研究者らにより、その実像や作品の研究がなされています。
写楽が活躍するのは今から約200年前。寛政6年(1794年)5月から翌年1月までのわずか10か月間で140種以上の役者絵を中心に相撲絵、歴史絵などを描き、当時の江戸の出版界におけるプロデューサーであった蔦屋重三郎の下で出版されました。
写楽がだれであるかについては、今まで30以上の説が出されていましたが、平成9年6月、埼玉県越谷市の法光寺で斎藤十郎兵衛の「過去帳」が発見されたことから、江戸時代の有名な考証学者斎藤月岑の『増補浮世絵類考』に「写楽 天明寛政年中の人 俗称斎藤十郎兵衛 居江戸八丁堀ニ住須 阿波侯の能役者也 号東洲斎」の記述の正しさが実証されました。
埼玉県越谷市の法光寺
このことによって江戸の浮世絵師東洲斎写楽が、阿波侯の能役者であったことがほぼ証明されたといえます。
桜写楽上演実行委員会とは
桜写楽上演実行委員会は、写楽の会メンバーを中心に徳島にゆかりのある写楽をもっとたくさんの方に知っていただくために、写楽を題材とした創作舞台をつくって上演したいという思いを共にする有志の集まりです。江戸時代に徳島藩主であった蜂須賀候が日々眺めていた、旧徳島城表御殿庭園での写楽の能舞台を再現できないかという想いから始まりました。
その後、写楽が桜の精となって現代の徳島城に現れるという創作能の台本が出来上がりました。
この世界観をなんとか形にしたいと模索しています。
公演概要(予定)
公演は3月8日(土)に、旧徳島城表御殿庭園で公演する予定です。当初は、本格的な能の舞台を再現したいと考えていましたが、予算の都合上今回は、桜写楽の台本を下に、朗読劇と歌と踊りと音楽を織り交ぜた創作舞台を上演することとなりました。
公演には、徳島の文化を愛する多くの方々に参加していただき、地域の魅力を再発見してもらえる場としたいと考えています。
主催:桜写楽上演実行委員会
第1部
1:講演・写楽について(写楽の会会長 田村耕一)
2:講演・写楽が生きた時代の徳島藩(徳島城博物館館長 根津寿夫)
3:講演・お能の世界(シテ方金春流能楽師 安達裕香)
第2部
桜写楽上演
出演者
・朗読&歌 藤川卓司
・シテ(写楽) 立川真千
・ワキ(お遍路旅人) 香取直登
・桜の精 あすなろバレエスタジオ
・音楽 大村太一郎
2部構成で、90〜120分程度の内容を予定しております。
公演の協力者紹介
檜 千尋さん
このプロジェクトでは、桜写楽創作舞台の構成・演出など公演のプロデュース全般を担当します。
檜千尋さん(左)
幼少より現代舞踊、日本舞踊、民俗芸能に囲まれた環境の中で育つ。
現在、あすなろバレエスタジオを主宰し、後進の育成に努めるかたわら、徳島の自然を舞台にした「阿波遊行」において、様々な分野とのコラボレーションをした公演を主催。
徳島に多大な文化功績を遺した檜瑛司と、日本舞踊蔦元流(つたもとりゅう)四代目・蔦元可世の次女。日本の現代舞踊パイオニア、檜健次は伯父。
徳島県芸術祭新人賞(1986)、 〃 優秀賞(1991)、〃 奨励賞(1996)、阿波文化創造賞(2008)等を受賞。とくしま芸術文化賞受賞(2023年)
安達 裕香さん
安達さんは、写楽と同じ徳島出身の能役者というご縁で、このプロジェクトにもご協力をいただいております。
この公演では、あまり馴染みのない能の世界について教えていただきます。
1989年生まれ、徳島県出身。2011年、早稲田大学文学部卒業。
学生時代に能楽と出会い、卒業後にプロの道へ進む。シテ方金春流の本田光洋に師事。
2015年、円満井会定例能にて能「小鍛冶」初シテ。
2018年に「乱」、2021年に「石橋」を披く(大曲を初めて演じること)
2019年、牟岐町立図書館にて子どもを対象とした能楽体験教室を行う
2024年、あすなろ★プレ・パフォーマンス「お能×Dance×音楽」に出演し、ワークショップを行う
能楽協会会員、金春円満井会会員。
大村 太一郎さん
音楽家の大村さんには、今回の舞台の音楽を担当していただきます。
桜写楽の世界を音楽で表現するという挑戦に取り組んでいただき、創作舞台のために新しい楽曲を提供いただきます。
エレクトリックベースを富倉安生氏に、コントラバスを柴田良宏氏に、作曲を港大尋氏に師事。
その他ギターやドラム、キーボード等、様々な楽器演奏法を習得する。
首都圏ライブハウスでの演奏や、全国各地のコンサートホールでのライブツアーに参加。
レコーディングやCD制作などのスタジオワークでも活動。
現在は維新の志士雌伏の地として知られる高知県梼原町に住み、人と自然の営みから生まれる新たな音楽を創作している。
立川 真千さん
この舞台ではシテの写楽の役を担っていただきます。
豪快さと胆力、また洒脱さは、写楽と通じるものがあります。
両親の影響で生まれる前から"ぞめき"を感じ育ってきたこともあり、誰に教えられることもなく1歳の時にはすでに踊る阿呆に目覚める。
1991年当時の三好連長より桟敷での踊り込みを許可される。この時、若干6歳(小学1年生)。
入連後、数々の出演・遠征を経験し、2013年1月、ベトナムへ初の海外遠征。
これを皮切りに、フランス・ドイツ・サウジアラピア・ロシア・シンガポール・カンボジア・台湾・香港・韓国へと阿波おどり選抜チームの一員として世界各国を飛び回っている。
香取 直登さん
この舞台では、ワキを担っていただきます。
軽さと知性を感じさせる姿は、写楽に寄り添う姿と重なります。
コンタクトを通してリアルに反応する体、物語を感じられる作品作りを目指している。
Dance Creation Award 2014 第一位。横浜ダンスコレクション EX2015シビウ国際演劇祭賞、Touchpoint Art Foundation 賞受賞。
横浜ダンスコレクション2021-DEC 奨励賞受賞。俳優としても活動し、長塚圭史演出『作者を探す六人の登場人物』、小林顕作演出『パタリロ!』、中屋敷法仁演出『文豪ストレイドッグス』出演。
Eテレ『みいつけた!』ウキウキの木のコーナーにてタマリンとして出演中。
ダンスカンパニー<コンドルズ>メンバー。
藤川 卓司さん
お能の地謡部分の歌唱を担当していただきます。
謡曲風に、またはオペラ風に歌い、作品の空気感を作り、盛り上げます。
小学校3年生のときに徳島少年少女合唱団に入団、以後合唱の魅力に取り憑かれ、中学、高校、大学、社会人と50年合唱活動を続けている。
現在徳島男性合唱団「響」団長、混声合唱団Serenitatis Ensemble団員
写楽の会
写楽の会は、東洲斎写楽を通して、地域文化の振興に貢献するとともに、写楽で遊ぶことを目的としております。研究者の方々だけではなく、広く文化活動に興味のある方々の積極的なご参加をお待ちしております。
2018年にNPO法人化し、徳島にゆかりのある人物としての写楽を通して、彼の芸術的な影響力を再認識し、広く発信していく活動を行っています。
徳島城博物館藍染モザイクアート
あすなろバレエスタジオ
あすなろバレエスタジオは、徳島市に拠点を置くバレエ教室で、しなやかな身体と柔軟な感性、そして豊かな心を育むことを目指しています。
スタジオは、健康や教育を通じて文化を生み出す場として成長していくことを理念に掲げ、技術と自由な表現を学ぶことができます。
子どもから大人まで、バレエを通じて豊かな時間を過ごせる環境を提供しています。
目標金額について
このプロジェクトを成功させるためには、皆様のご支援が必要です。
目標金額は150万円で、この資金は舞台制作費、会場費、そして関係者への謝礼として使用されます。
All or Nothing方式でクラウドファンディングに挑戦しますので目標金額に届かなければ、キャンセル・返金されます。
皆様のご協力により目標金額を達成してはじめて、この公演が実現可能となります。
徳島と写楽を結ぶ新たな創作舞台「桜写楽」は、皆様のご支援により実現します。
写楽の芸術を現代に伝え、徳島の文化を広く発信するこのプロジェクトに、どうぞご協力をお願いいたします。
挑戦者の自己紹介
丁山 俊彦
所属:桜写楽上演実行委員会
役職:会長
昭和21年5月8日 美馬市脇町生
中央大学文学部卒
職歴
徳島県郷土文化会館
徳島県立文学書同館
所属
徳島ペンクラブ会長
NPO法人モラエス会理事長
NPO法人写楽の会副会長
野上彰の会 副会長兼事務局長
徳島日本ポルトガル協会理事
共著書
阿波人形浄瑠璃
阿波の浄瑠璃本
阿波徳島の浄瑠璃集成
モラエス本 他
浜井 芳明さん
来年は、写楽を見い出した蔦谷重三郎を主人公とした大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」が放映されます。「桜写楽」のイベントを機会に、写楽こと徳島藩お抱え能役者・斎藤十郎兵衛であることを広く世間に知って欲しいです。