徳島から、全国のあたたかいご家族へ。
「ずっとの家族」を見つける取り組み
獣医師として徳島県動物愛護管理センターで勤務している赤星と申します。

私は6年間動物病院で勤務後、行政獣医師として当センターで勤務しています。
動物病院での勤務経験を活かし、収容された犬・猫の体調管理を適切に行い、助けられる命を1匹でも多く、助けられるように努めたいと考えています。
当センターの業務の一つである譲渡活動についてご紹介させていただきます。
当センターに収容された犬や猫の性格、特徴を把握することは勿論のこと、必要に応じて、ウイルス、細菌及び寄生虫等の感染症チェックを行った上で、飼い主としての責任をもって最期まで飼って頂ける方にお渡しするようにしています。
また、意図しない繁殖により、不幸な命が新しく生まれないようにすることや生殖器系の疾患の発生を抑えることを目的として、当センターから一般譲渡を行う際は、原則当センターで、団体ボランティアさんを介した譲渡の際には、団体ボランティアさんにおいて不妊・去勢手術を実施した上で、新しい飼い主さんに譲渡しています。
収容された犬・猫を新しい飼い主さんに単にお譲りするだけでなく、動物たちはもちろんのこと、新しい飼い主さんとともに幸せになるために適正譲渡のためのサポートこそが人と動物の共生を目指す上で、我々、行政の役割であると考えています。

「全ての犬・猫の殺処分数ゼロ」の達成へ
ここからが、新しいスタート!
昨年実施したクラウドファンディングでは皆様の応援のお陰で、目標金額を上回る、1,251,259円のご寄附をいただくことが出来ました。
本当にありがとうございます。

【令和7年度のクラウドファンディングによる実績】
これまで徳島県では、命をつなぐ活動にご支援いただいた皆様、そしてボランティアの皆様をはじめとする県内外の皆様と一丸となり、不幸な命を減らすための取組みを続けてまいりました。
その輪が少しずつ広がり、令和7年度には、収容中の死亡と安楽死※ を除く「全ての犬・猫の殺処分数ゼロ」をついに達成することができました。
日頃から応援してくださる皆様には、感謝の気持ちでいっぱいです。
しかし、私たちはこれをゴールとは捉えていません。今この瞬間も、センターには保護される動物たちがいます。「ゼロ」を当たり前の風景とし、継続していくためには、ここからが本当のスタートです。
私たちが本当に目指しているのは、一過性の達成ではなく、「殺処分ゼロ」が当たり前となる社会です。
※ 安楽死 :
治癒の見込みのない負傷や重篤な病気等の個体に対する動物福祉の観点に基づく措置
皆様のご支援のお陰で、令和7年度の新しい飼い主さんへの犬・猫譲渡合計数は483頭となり、その内、他県への県をまたぐ犬・猫の譲渡数は111頭でした。
今後も県外への「譲渡拡大」を継続し、1匹でも多くの命を助けられるように適正譲渡を進めて参ります。

「距離の壁」を越えて、全国のあたたかいお家へ命をつなぐために
これまで以上に譲渡の輪を広げていく中で、私たちが大きな壁として直面している課題があります。
それは、新しい家族を見つけるための「距離の壁」です。
県内での譲渡推進はもちろん重要ですが、それだけでは救える命に限界があります。
そこで、ボランティア団体さんの持つネットワークをお借りして、全国にいる「保護犬・猫を家族に迎えたい」と思ってくださる方々へ命をつなぐ取り組みを進めています。

しかし、遠く離れた新しいご家族の待つお家まで動物たちに負担をかけず安全に送り届けるには、「輸送費用」がどうしても必要になります。
この支援活動が行われるまでは譲渡を続けていく上での大きな負担となり、県外譲渡の場合、譲渡先が限られていました。
こうした課題を解決し、遠く離れた新しいご家族の待つお家まで動物たちを無事に送り届けるための支援を募りたく、クラウドファンディングに継続して挑戦しています。
今年度も1頭でも多くの助けられる命を新しい飼い主さんに繋ぎ続けていくための「命のバトン活動」に、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。
寄附金の使い道
いただいた寄附金は、下記の事業に活用させていただきます。
センター譲渡活動に協力いただいているボランティアさんが県外の新しい飼い主さんのもとに譲渡動物を送り届ける際の輸送費用
※目標金額に達しなかった場合、目標金額以上の寄附をいただいた場合でも、上記の事業に活用させていただきます。
「命のバトン」をつなぐ現場からの声
【協力ボランティアさんからのメッセージ】
- 譲渡活動に携わろうと思った理由について
1頭でも多くの子たちを幸せに繋ぎたいと思ったからです。
- 譲渡活動を通じて、良かった・嬉しかった出来事について
譲渡後、穏やかで楽しい日々を過ごしている報告が里親さんより届いた時に嬉しいと思います。
- 徳島県と連携して行う県外譲渡活動について思うこと
四国は全国的にも殺処分の多い地域なので、徳島県と協力して1頭でも多くの命を繋いでいけるよう保護活動を続けていけたら良いと思います。
【新しい飼い主さんからのメッセージ】
(1)愛媛県 40代
- 里親になったきっかけはなんですか。
小学生の子どもの誕生日プレゼントとして、1年程家族で話し合ってお迎えしました。
- この仔の飼い主になろうと決めた決め手はなんですか。
子どもの一目惚れです。
- 保護犬を迎える際に不安だったことや問題はありましたか。
兄妹2頭の同時引き取りのため、事前トライアルにて保護先が不安なことはある程度解決してくれました。
- 一緒に暮らす上でいちばん嬉しいこと・幸せに感じることを教えてください。
待っている仔がいるので、家族それぞれが出先から急いで帰宅し、嬉しい出迎えを毎回してもらえます。
- 動物を飼う上で心がけていることはなんですか?
命であることを子どもたちに実感しながら、伝えられるよう心がけています。
- これから保護犬を迎えようと思われている方へメッセージはありますか。
ご家族に小さいお子さんがいるとなかなか難しいですが、小学生以上でお迎えすると家族の会話も増えて子どもたちが命に対して責任を持つようになりました。心がしんどいと感じる思春期の子どもに役割をお願いし、大人は留守にして心が休まる時間を作っています。
(2)愛媛県 30代

- 里親になったきっかけはなんですか。
家族全員動物が好きで、犬猫をいずれ迎えようと考えており、その際はペットショップではなく、絶対に保護犬にすると決めていました。行き場をなくし困っているワンちゃんを1匹でも救いたいと強く思っていました。
- この仔の飼い主になろうと決めた決め手はなんですか。
保護団体さんのSNSで写真を見た際にビビッときました。もう1匹気になっている子もいましたが、自分たちが引き取らなければ譲渡先がなかなか見つからないのでは?と思い、この仔を迎えることにしました。
- 保護犬を迎える際に不安だったことや問題はありましたか。
「まだ小さいのにかなりビビりで臆病なところがあり、何かトラウマを抱えているのかもしれない、我が家に慣れてくれるだろうか」、「当時3歳の子どもがいたので、お互いにうまく付き合っていけるかと不安に思い、犬を迎えるにはまだ早いか」とも悩むこともありました。
- 一緒に暮らす上でいちばん嬉しいこと・幸せに感じることを教えてください。
ソファでリラックスして過ごしてくれているとこちらも幸せな気持ちになり、迎えて良かったと思います。
また、ニコニコしながら遊んでくれる姿を見るのもうれしく感じます。
- 動物を飼う上で心がけていることはなんですか?
できるだけ安心して過ごせるような環境づくりを心掛けており、特にビビりな子なので、怖い思いをさせないようにと細心の注意を払っています。
この家に来て良かった、自分たちの家族になって良かったと思ってもらえるような暮らしをさせてあげたいと思っています。
- これから保護犬を迎えようと思われている方へメッセージはありますか。
ペットショップからではなく、保護犬を迎え入れようとされていること、とても素晴らしいです。保護犬たちはいろんな経験や思いをしてきています。すぐに懐く子いれば、かなり慎重な子もいます。人間が一人一人違うように、犬にも個性があります。
ワンちゃんはたくさんの幸せを人間に与えてくれる存在です。そして、命の尊さを教えてくれます。是非、最期まで責任を持って添い遂げましょう。
命のバトンをつなぐ、徳島県の取組
徳島県では、一頭でも多くの命をあたたかいご家庭へ「命のバトンをつなぐ」ため、様々なアプローチで取組を行っています。ここでは、特に力を入れている3つの取組をご紹介します。
①人馴れしていない犬の訓練譲渡
これまで、人に恐怖心を抱き、馴れていない犬は譲渡が非常に困難とされてきました。しかし、協力ボランティア団体の皆様と連携し、専門的な知識も交えながら根気よくトレーニングを行い、新しい飼い主さんへの譲渡につながるよう取り組んでいます。

②優しい未来をつくる、子どもたちへの特別授業
不幸な命を減らすための根本的な解決策は「教育」にあります。これからの社会を担う子どもたちの学校へ訪問し、情操教育を積極的に推進しています。動物たちとの正しい向き合い方や、命の重みを学んでいただくことで、将来にわたって人と動物が共生できる優しい社会の土台作りを行っています。

③もっと身近に。譲渡の輪を広げる活動
より多くの方に保護犬・猫の存在を知っていただくため、センターだけでなく、県内の商業施設などで定期的に「譲渡会」を開催しています。また、譲渡の必須条件である「譲渡講習会」をWEBで視聴できるようにし、パソコンやスマートフォンからいつでも受講可能となりました。忙しい方でも、譲渡への第一歩をスムーズに踏み出せる環境を整えています。

【飼い主を探す会(譲渡会)】
センターに収容される犬や猫たちの命を一頭でも多く救うとともに、動物のことを正しく理解し、飼い主としての自覚と責任を持ち、地域の模範となっていくような飼い主を育成していくことを目的としています。
飼い主を探す会の流れについては、まず、当センターからの譲渡条件を満たす譲渡希望者全員に約1時間程度の講習会を受講して頂きます。
この講習会は令和6年度より、WEB動画視聴で受講できるようになりました(65歳以上の方や継続的な飼育が困難と認められる方は、当センターでの講習会を、続いて飼っていただく方と一緒に受講していただく必要があります)。
この講習会受講は、当センターからの譲渡資格を得るにあたっての最低条件となり、動物の適正飼養、動物の愛護および管理に関する法律等および徳島県の現状について学んでいただきます。
講習会受講後、事前予約の上、譲渡対象動物とマッチングすることができます。
マッチングが叶えば、譲渡に必要な手続きを行って頂き、新しい飼い主さんに動物を譲渡することになります。
なお、譲渡予定動物については、当センターホームページ、またはきずなの里アベニュー展示コーナーに写真、年齢、性別などを掲載(展示)しております。
そして、さらに毎月第2・4土曜日のふれあい教室でも譲渡予定動物とふれあうこともできますので、ご興味のある方は、ぜひお越しください。
※「飼い主をさがす会・講習会」当日(申込み次第随時(日時は応相談))

税金の控除について
本プロジェクトに対する寄付金は、個人様によるご寄付の場合は自治体への寄付として個人住民税などの控除の対象となります。寄付金のうち2,000円を超える部分について翌年度の住民税等の控除が行われます。
※寄付する人の自治体への寄付の総額や収入、家族構成に応じて控除額は変わります。
※本プロジェクトはふるさと納税のワンストップ特例制度はご利用できません。
※控除額の計算方式はふるさと納税と同じです。
また、法人様によるご寄付の場合は、自治体への寄付として全額を損金算入することが出来ます。
いずれの場合も控除の手続きには徳島県が発行する領収証が必要となります。
本プロジェクトに寄付をしていただいた方には、徳島県から寄付の受領書をお送り致します。

挑戦者の自己紹介
赤星 啓
所属:徳島県動物愛護管理センター
役職:主任
徳島県動物愛護管理センターの赤星と申します。
当センター職員一同、日々、真摯に「命」と向き合いながら仕事をしています。
大切な「命」を扱う仕事なので、多くの方から色々なご意見等を伺います。可能であれば当センターまで実際に足を運んで頂ければ、動物のこと、当センターの業務内容について、より深くご理解頂けると思います。
「飼い主をさがす会」の講習会を現在は当センターでの対面開催以外に、Webでの動画視聴でも受講可能とし、譲渡機会も増やしておりますので、当センターからの譲渡にご興味のある方は是非、一度ご連絡頂ければと思います。
※いずれの講習会も事前申し込みが必要となります。
徳島県動物愛護管理センター HP
https://douai-tokushima.com/foster